トルコリラ暴落 新興国通貨は危険
トルコリラがまた暴落
リアルインテリジェンスでは、ずっと「トルコリラを買ってはいけない」と書いてきたので、お読みの方にはトルコリラを買っている方はいないと思いますが、毎回の暴落で日本人が大損を繰り返してきました。
トルコリラを買うのは日本人くらいなので、リテラシーの低さを露呈しています。
チャートを見るとトルコリラの危険性が分かると思います。
短期 トルコリラ/円 日足
トルコリラ/円 日足
中期 トルコリラ/円 月足
トルコリラ/円 月足
2007年に100円だったものが
2023年に6円です。
長期 トルコリラ/円 月足
トルコリラ/円 月足
1998年に530円だったものが
2023年に6円です。
ずっと下落の歴史です。
レバレッジ2倍でも証拠金がゼロになるレベルの下落なのです。
トルコリラはマイナス金利通貨
金利が高いことでスワップ狙いの人が買うわけですが、下落が激しいトルコリラは金利以上に下落しています。
トルコリラは表面的に金利が高く見えるだけで実質マイナス金利通貨なのです。
トルコリラを買ってはいけない理由
トルコリラを買ってはいけない理由を書いた記事は次の通りです。
https://real-int.jp/articles/325/
https://real-int.jp/articles/384/
https://real-int.jp/articles/1241/
ここに書いたように
大事なことは反イスラエル国は衰退する方向だということです。
長期的にトルコリラを持つことが危険な理由の一つです。
「反イスラエルは衰退する」を知ることも激動の時代に必要な基本リテラシーの一つです。
ちなみに、AIの投資運用で破綻したのもトルコリラ/円の取引きでした。
https://real-int.jp/articles/489/
新興国通貨は全て危険
トルコリラに限らず、新興国通貨は触らないようにしてください。
新興国通貨は取引量が低いので、ある日、突然、値が付かなくなって、証拠金不足で強制ロスカットという事態が時々起きるからです。
朝起きたら証拠金がゼロになっていたり、追証、追加で証拠金を払わなければいけなくなるケースもあります。
金融危機の時は特に、その可能性が高くなります。
新興国通貨とは
新興国通貨とは成長の初期段階にある国・地域の通貨です。
エマージング通貨とも呼ばれます。
高い金利や運用益が期待できる半面、政情不安や急激なインフレなどで大幅な通貨安に見舞われるリスクがあります。
中南米や東南アジア、中国、インド、東欧、ロシアなどで発行されている通貨です。
具体的には次のような通貨です。
ブラジルレアル
ロシアルーブル
インドルピー
中国人民元
南アフリカランド
メキシコペソ
トルコリラ
その他マイナー通貨は全て危険と考えてください。
日々の取引量が少ないことが致命的になるからです。
トルコリラ債も危険
危険なのは新興国通貨のFX取引だけはありません。
トルコリラ建ゼロクープン債などと売っている債券も危険です。
ずっと損をし続けているのに、ずっと販売されています。
利回り30%などという数字が躍っているので、考えることなく買ってしまうのです。
正しい情報を得る
投資を教えるプロの立場でも、トルコリラを買い推奨することがありますが、その理由は以下の全てです。
・インフレを考慮していない
・反イスラエルは衰退することを知らない
・流動性が低い通貨は危険だと理解していない
・金融危機の時のことを考慮していない
どれも投資をする上での基本的なリテラシーの欠如です。
理想的な投資教育で投資の本質を理解することが大事です。
次の記事を合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2152/