棒上げ相場でのトレードポイント
資源国通貨の対円相場が一段高
昨日は、欧州時間に入りIEA(国際エネルギー機関)が「欧州とアジアの天然ガスの不足は原油先物市場へ波及している」との見方を示し、21年と22年の世界の需要見通しを上方修正しています。
WTI原油先物30分足
原油先物が買われるなか、為替市場では資源国通貨が対円で選択的に買われ、AUDJPYで昨日高値84.40、NZDJPYでも同80.82、CADJPYでも同91.99を示現しています。
米企業決算は軒並み好決算
今週から本格化する米企業の決算ですが、昨日は多くの金融大手の決算の発表があり、軒並み好決算を記録、米株が寄付きから上げ幅を拡大したこともこの動きを後押ししています。
こうした動きのなかで、米9月のPPI(生産者物価指数)は市場予想を下回り、先週1週間の新規失業保険申請件数はコロナ後の最低水準まで低下と理想的な経済の回復が続いています。
一方で、東京時間の早朝にトルコのエルドアン大統領が中銀の総裁2名などを更迭、自身が目指す利下げが実現されないからで、TRY(トルコリラ)は対ドルで史上最安値を更新しています。
引き続き、円もほぼ独歩安、為替市場で起こっていること、それは通貨の強弱の完全な二極化です。
CADJPY次の目標は?
短期的な相場の方向性を決めるという点では、本日は米9月小売売上高、10月ミシガン大学消費者信頼感指数などの発表が予定されています。
エネルギー価格や原油先物価格の上昇を好感して、USDCADは1.2420のネックラインを明確に抜け、CADJPYも91.60/70のレジスタンスを超えてきました。
CADJPYは次の目標として2015年の10-11月に93.25の高値がありましたので、こちらを一旦目標にしたいと思います。
USDCAD30分足
CADJPY 30分足
TwinCloudのチャートより
こうした棒上げ相場では一旦決済してしまうと、再度高いところでエントリーする羽目(先週の雇用統計後の決済が好例)になります。
なるべく持ち値の良いポジションはそのまま継続して、持ち値の悪い方を回転させる等、留意したいと思います。
メルマガ SmartLogicFX より一部抜粋しています。
現在のポジションは SmartLogicFX にてリアルタイムで公開しています。