マーケットでは中国の不動産バブル崩壊を意識
中国の不動産バブル崩壊
先週もメルマガでふれましたが、マーケットでは中国の不動産バブル崩壊が意識されています。
中国で第2位の巨大不動産開発企業が、3000億ドルを超える膨大な負債で破産に追い込まれている中、中国の不動産市場の「バブル崩壊」が始まるのではないかという見方が拡大。
恒大集団については、下記の記事を参照。
中国の不動産バブル崩壊か…業界2位の不動産会社が破産の危機
中国恒大の格下げが相次ぎ、株価は1日で10%急落。債券取引停止、過度な借入れ、事業拡大により困難に。
21日の利息返済の可否が重大な岐路に。中国政府の規制強化・資金源締め付けで他の不良企業に危機広がる可能性。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d977234ae7a7b8ce8f2e5f45d5a5dc09c4fbba4
一応、evergrande(=恒大集団)は、中国当局が救済するといわれていますが、現時点の中国は、習近平主席が掲げた「共同富裕」がテーマとなっており救済し続けるのかどうかは不透明。
共同富裕とは、「報酬、税金、寄付」を通じて、所得の再分配を図るというもの。
中国では「共同富裕」に、大企業が相次いで多額の支援を表明する異例の事態となっており、IT大手のアリババグループは2025年までに1兆6000億円規模の投資を表明。
中国の開発途上地域のデジタル化や、公衆衛生の向上などに取り組むとのこと。
アリババ側は「共同富裕実現を支援するために、少しでも役割を果たしたい」とコメントしています。
米国のテーパリング以上に中国の変化に注目しているマーケット参加者も多数
こうした中国の大きな変化は、米国のテーパリング以上に注目しているマーケット参加者も多数。
個人的にはこうした警戒感もある中、豪ドル円をlongにした理由の一つが、上海総合指数が堅調に推移していること。
どちらにせよ、マーケットの注目は
- 米国のテーパリング、
- 日本の政局 に集中していますが、
- 共同富裕を掲げる中国当局の変化
も追っていこうと考えています。
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