株は下落し続けている?ゴールドの買い方

株は下落し続けている?
多くの人は株のチャートを見て、
右肩上がりだと株価上昇
右肩下がりだと株価下落
と思っています。
確かに、ドルや円を基準としたチャートを見て株価が右肩上がりであれば上昇しています。
しかし、通貨価値が下落している現在、本当に株価は上昇しているといえるのでしょうか?
次のチャートを御覧ください。
2000年以降のゴールド価格とS&P500価格の比較です。
上 ゴールド価格
下 S&P500

2001年からS&P500よりゴールドの方が大きく上昇しているということは、ゴールドを基準に見たS&P500は下落しているということです。
多くの国の通貨が大量発行によるインフレで価値が下落していますが、もともとゴールドは国際通貨と見なすことが可能です。
米国の通貨「ドル」や日本の通貨「円」に対して株は上昇していても国際通貨ゴールドに対して株は下落し続けているのです。
常識が大きく変わった
現在、中央銀行バブルです。
中央銀行バブルとは通貨の大量発行で通貨価値が下落し、株、債券、商品などの相場が上昇していることを指します。
通貨価値下落(=通貨の信任の低下)の時は資産の分散先にゴールドがあるのではなく、現金の代わりがゴールドだと思った方が分かりやすいと思います。
それゆえ、2001年から金融資産の半分をゴールドにするようにお勧めしてきました。
ゴールドが株以上に上昇すると判断し、株を買うのではなく、ゴールドを買うことをお勧めしてきたのです。
といっても現在、ゴールドは最高値を更新しているので、怖くて買えない人も多いです。
ゴールドの買い場として金融危機の時があります。
リーマンショックから始まった金融危機の時は株だけではなくゴールドも暴落したからです。
金融危機はいつ来るか
それでは金融危機はいつ来るかということになります。
近年、金融危機になりそうな時でも官製相場によって株は買い支えられてきたので、金融危機は先送りされてきました。
これが中央銀行バブルの正体です。
政府主導の仕手的な管理相場になっているといえます。
現在、中央銀行バブルは行くところまで行くという状態です。
通貨供給できるところまでやるということです。
しかし、先送りすればするほど暴落は大きくなります。
現在、米国は大量の国債を発行し、通貨供給したことから利払い困難な状態が目前です。
すでに政府による金利のコントロールが出来なくなってきました。
ということは今年2025年9月以降、そろそろ危険な時ということになります。
金融危機でゴールドはどこまで下げるか
ゴールドの買い場として金融危機の時があると書きましたが
次の金融危機ではどの程度下落するのでしょうか?
2008年9月のリーマンショックの時
3000円/グラムから2000円/グラム前半まで下落しました。
25%くらいの下落です。
今のゴールドの状況は、次のように以前とはかなり違います。
・ゴールドを買いたい人が多いので下がりにくい
・ゴールドは急騰してきたので下がりやすい
(急騰したものは下がりやすい)
この2つの背反する要因があります。
その時の状況でどのくらい下げるかは、変わってきます。
また、下げてもすぐに上昇してくると思いますので、どのくらいの期間で反転するかも、その時の状況で変わってきます。
現在どうやって買うのか?
ゴールドの買い方は以前も書きました。
https://real-int.jp/articles/2658/
現在次のような人も多いと思いますが、このような人の場合、どう買えばよいのかを具体的に書きます。
次のように考えている人
・現在、ゴールドをあまり持っていないので大量に買いたいが
・高値圏なので買うのが怖い
・そのまま大きく下げることなくゴールドが上昇したら嫌だし
・買いポジションを持たず高値更新を見ているだけは嫌
・同時にゴールド購入後に暴落するのも嫌
このような人の場合、次のように買うのが良いと思います。
どうやって買うのか?
・目先の押し目でゴールドETF1540をストップロスを入れて買い
・上昇開始したら、買値上にストップロスを移動
次の買い方を良く理解してください。
https://real-int.jp/articles/1057/
自分の状況(性格・資金量・資産状況・考え方)に合わせて買い方は変わってきます。
次のような人は手を出さないのが良いと思います。
・ストップロスをいれない人
・買値上ストップが理解できない人