ECB理事会に注目

結局、石破首相の進退に関する報道から、USDJPYは上下1円程度の方向感に乏しい展開が続き、そのまま引けています。
トレードポイント
本日は欧米で7月のPMI(購買担当者景気指数)が発表されますが、グローバルで株価は最高値圏であり、関税交渉へ楽観的な見方が支配するなか、反転上昇予想となっています。
ECB(欧州中央銀行)理事会が開催され、金融政策が発表されますが、ターミナルレート(利下げの最終地点)が迫るなか、据え置きがほぼ確実となっています。
ECBは昨年6月から据え置き1回をはさんでここまで合計で8回、200bp(2.00%)の利下げを実施しています。
理事会後のラガルド総裁の会見のなかで、利下げ打ち止めに関して、何かヒントが与えられますと、欧州通貨全般底堅く推移するかと思います。
さて、昨日、石破首相の進退に関する報道から、上下に振れた為替市場ですが…。
単純な波及経路とすると、首相続投⇒野党の政策実現性の低下⇒消費税減税や財政拡張的な政策への期待低下⇒国債発行量現状維持⇒円の信認継続、でしょう。
一方で、首相退任であれば、この逆の構図が意識されるだけはなく、昨年9/27に自民党総裁選で石破首相と決選投票で最後まで残った高市氏の首相選出への可能性が再び高まります。
9/27はアベノミクスの継続を強く主張して、日銀の利上げを強くけん制する高市氏の選出の可能性が高まり、午後に入りUSDJPYが146.49まで急伸しました。
しかし、午後3時過ぎの決選投票で、石破氏の勝利ではしごを外され、USDJPYが高値から142.07へと4円42銭の急落を演じた記憶に強く残る日となりました。
石破氏の続投に関しては党内からも賛否の意見が伝わることもあり、辞任観測はこの先もくすぶり続けることでしょう。
仮に、本当に辞任が発表された場合、初期反応はまとまった円売りでしょうから、一応注意しておきます。
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