ゴールドに集中が究極の通貨分散

ゴールドの新常識
現在、株は下落してもゴールドは高値更新を続けています。
今迄にない動きです。
ゴールドの常識は過去とは違う新常識に移行しているといえます。
今迄の常識を捨ててお読みいただくと、ゴールドの本質が見えてきます。
通貨分散とは
通貨分散とは、1つの通貨のみに投資するのではなく、複数の通貨に分散して投資することで、為替変動のリスクを軽減することです。
複数の通貨に分散することで、ある通貨価値が下落した場合でも、他の通貨価値の上昇でカバーすることを狙っています。
ところが、現在、全通貨の価値が下落してきたので常識の転換が必要となっています。
投資の教科書には「ドル」と「ユーロ」と「円」を通貨分散することが推奨されてきました。
しかし、この通貨分散では「ある通貨価値が下落した場合でも、他の通貨価値の上昇でカバーする」ができなくなっているのです。
右肩下がりの時代にドルコスト平均法が最強の手法といっているようなもので
全通貨の価値が下落している状況では通貨分散は意味をなさないのです。
為替は不人気投票
株はどの株が良いか人気投票と言われてきましたが
為替は、昔から不人気投票といわれていました。
どの通貨を持ちたいかではなく、
どの通貨を持ちたくないかで為替相場は動いていたのです。
特に近年、各中央銀行がそれぞれ大量の通貨発行をして、どの通貨も価値が低減してきたことから全ての通貨の不人気度が加速しています。
究極の通貨分散
現在、ドルもユーロも円も通貨安なので、どの通貨も持ちたくないことから無国籍通貨(=国際通貨)で持つのが最高の通貨分散になっています。
無国籍通貨(=国際通貨)とはゴールドのことです。
たとえば、円からゴールドにする・円でゴールドを買うことが通貨分散になるということです。
そして、ゴールドの交換・両替は自由です。
ゴールドは通貨と思っていただくと分かりやすいです。
ドルからゴールド、ゴールドからドル
ユーロからゴールド、ゴールドからユーロ
円からゴールド、ゴールドから円
どれも自由に交換・両替できます。
ゴールドに対する認識の変化
経済の国際化が進むことでゴールドは無国籍通貨(=国際通貨)として認識されてきました。
つまり、時代とともにゴールドは通貨の意味合いが強くなってきたのです。
そして今はゴールドを保有することが通貨分散の意味合いが強くなっているのです。
ゴールドの認識が次のように変化していると考えた方が良いのです。
×通貨分散先にゴールドがある
○ゴールドを買う事が通貨分散になる
×ゴールドはヘッジ
○ゴールドを商品として見るのではなく通貨として見る
○通貨価値が下落していない通貨はゴールドだけ
「金融資産の半分をゴールド」は片寄ってない
金融資産の半分をゴールドにすることを2001年からずっと推奨してきたので、片寄った投資に見えていたと思います。
しかし、実際には、ゴールドに集中することが究極の通貨分散だったといえます。
集中に見えていたことが分散だったのです。
どのように見るかで全く異なる景色になります。
過去の認識を変えないと本質を理解できません。
中央銀行はゴールドを通貨として買っている
各中央銀行はゴールドを通貨として認識しています。
それゆえ、現在、中央銀行が外貨準備として、ゴールド購入量が増えています。
中央銀行がゴールドを買う理由は次の通りです。
・希少価値がありインフレに強い
・無国籍・無債務で信用リスクがない
・危機的状況下でのパフォーマンスが良い
黙示録の時代にぴったりな通貨がゴールドです。
https://real-int.jp/articles/2818/