短期 中期 長期を区別する
投資期間はそれぞれ異なる
人によって短期、中期、長期の期間の考え方が異なりますが
投資分野によっても長期、中期、短期の期間が異なります。
さらには時期や時代とともにそれぞれの期間は変わってきます。
平時、バブル時、暴落時では大きく変わってきますし、同じ株でも、日本株と米国株、各銘柄でも変わってきます。
もちろん、戦略でも変わります。
売りポジションと買いポジションでは全く異なります。
つまり次の要因で短期、中期、長期の期間が異なるのです。
短期、中期、長期の考え方が変わる要因
人
投資分野
時期・時代
戦略
銘柄
情報提供者と情報の受け手で期間の概念が違うことで間違った解釈になることも多いです。
投資期間例
たとえば、為替、株、不動産などの短期、中期、長期の期間の考え方は人によって違うものの、概略は次のように異なります。
為替は1ケ月で長期投資になるので株と比較すると圧倒的に短いです。
株から為替に移ってきた人は常識が全く異なるのです。
為替・FX
短期 1日~1週間
中期 1週間~1ヶ月
長期 1ヶ月以上
株・買いポジション
短期 1日~1ヶ月
中期 1ヶ月~1年
長期 1年以上
株・売りポジション
短期 1日~数日
中期 数日~1ヶ月
長期 1ヶ月~1年
株暴落時は上昇の10倍以上のスピードで下落します。
商品・コモディティはゴールド、原油、穀物など銘柄ごとに戦略自体が異なります。
ゴールド
短期 1日~1ヶ月
中期 1ヶ月~1年
長期 1年~数十年
原油
短期 1日~1ヶ月
中期 1ヶ月~半年
長期 半年~数年
穀物
短期 1日~1ヶ月
中期 1ヶ月~半年
長期 半年~数年
不動産
短期 1年以内
中期 1年~5年
長期 5年以上
不動産投資をここに並べるのは違和感がありますが、比較すると違いがよくわかります。
日経225プットオプション買い戦略
短期のみ 数日~2ヶ月
そもそも短期戦略です。
それぞれの投資対象で短期、中期、長期の期間が異なることを理解しておいてください。
投資スタイルも異なる
長期、中期、短期で、それぞれ投資スタイルが異なります。
相場ごとに動き方が異なるのでレバレッジも、ストップロスも異なります。
たとえば、100円の株は簡単に110円になったり90円になりますが、ドル/円がそこまで動くと大暴騰、大暴落です。
為替・FXより株の方が5倍くらい動きが荒いので、為替・FXは5倍のレバレッジをかけると株と同じ感覚になります。
https://real-int.jp/articles/547/
口座を分ける
短期取引のはずが長期になったり
長期取引のはずが短期になったり
気付いたら方針変更していて失敗することが多いです。
混乱しないために、短期用口座と長期用口座を分けておくと良いです。
同じ材料で短期と長期の方向性が異なる
材料によって短期的影響と長期的影響が異なることもあります。
現在、金利が上昇方向だと
短期的(数日~数ヶ月)にはゴールド下落要因ですが、
長期的(数ヶ月~)にはゴールド上昇要因です。
ゴールドは金利が付かないのでゴールド下落要因ですが
金利上昇局面はインフレ局面(通貨価値下落)だからです。
長期投資の訓練
長期投資をする時に短期チャートを見て訓練しておくことも可能です。
相場は短期も長期もフラクタル(相似)だからです。
次の記事をご参照ください。