米CPIの結果に注目
昨日の欧州時間に入り発表された11月ZEW景況感指数は7.1(予想13.0、前回13.1)まで低下、トランプ氏復帰、欧州経済減速、関税強化等の懸念が残り、景況感は悪化しています。
規制緩和への期待は高く、ビットコンドルが90000ドルに迫る水準まで買われ、市場のリスクセンチメントは改善したままです。
需給悪化懸念から米国債への売り圧力は依然強く、金利は引き続き上昇、為替市場ではドルが全面高となるなか、ポンドが約1%程度の下落となっています。
EURUSDが1.0592まで下値を拡大、昨年11/3以来、約1年ぶりの1.06の大台割れ、しかし、通貨オプション市場での満期の到来が多く(後述)、1.06台に押し戻されて引けています。
トレードポイント
米国の次期閣僚人事が徐々に明らかとなり、対中・対イラン強硬派が選出され、経済の規模が縮小しそうな地域、そうでない地域との格差の拡大が市場のテーマになりつつあります。
本日は米国で10月のCPI(消費者物価指数)が発表予定、予想値は以下となりますが、こうした状況下では、経済指標の持つ影響が小さくなりかねませんが…。
今週の展望で指摘した通り、緩やかな反転予想です。
CPI:前月比(予想+0.2%、前回+0.2%)
CPI:前年比(予想+2.6%、前回+2.4%)
コアCPI:前月比(予想+0.3%、前回+0.3%)
コアCPI:前年比(予想+3.3%、前回+3.3%)
さて、今日明日に満期をむかえるEURUSDのストライク(権利行使価格)ですが、1.0600に約2.6bio(26億ユーロ)、1.0600-1.0650ですと約5.6bioもあります。
https://www.forexlive.com/Orders/fx-option-expiries-for-12-november-10am-new-york-cut-20241112/
こうなると、下がりもしないが戻りも限定的、実際にそんな値動きになっています。
上手く回転できていますので、オプションの満期を生かし、戻りも丁寧に売りたいところ。
USDJPYが高値154.92まで上伸、USDJPYの155円には約1.3bioありますが、トレンドが上を向いていることもあり、特に意識するサイズでもないかと思います。
こちらは有料メルマガより一部抜粋、時間をおいて配信しています。
こうした流れを加味したポジションの組み換え、市場参加者から伝わる裏事情、金融機関のレポートの概略等はSmartLogicFXのなかで展開していきます。