ファンダメンタル・テクニカル・センチメントが相場を動かす
動画で見たい方はこちら
相場の本質
相場が動くロジックを知っておくことで相場の方向性が見えてきます。
短期でも中長期でも同じです。
相場を動かす要素には次の3つがあります。
ファンダメンタル
テクニカル
センチメント
この3つを理解することは相場の本質を理解する基本です。
ファンダメンタルとは
ファンダメンタルとは次のように経済指標や決算内容などのデータです。
国・世界全体
景気が良い悪い
経済指標が良い悪い
経済成長率
物価上昇率
失業率
財政収支
通貨発行量
個別
決算内容が良い・悪い
業績
財務状況
PER(株価収益率)
その他
などがあります。
テレビ等に登場する投資のプロやアナリストたちは、ファンダメンタルだけで相場を予測していることが多いです。
しかし、相場はファンダメンタルと逆に動くことや、ファンダメンタルでは説明が付かないことも多いです。
プロが確信を持って間違える原因の一つがファンダメンタルで相場を判断しているからだといえます。
ファンダメンタルと反対に動く①
ソフトバンクの決算発表が良かった日が大天井になり大暴落が始まりました。
こちらの記事も合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2647/
ファンダメンタルと反対に動く②
ファンダメンタルと反対に動くケースは他にもあります。
日本は今でも金融緩和をしていますが、金融緩和をしている時に、
経済指標が良いと金融緩和を止める可能性が高まるので株価が下がることがあります。
反対に、経済指標が悪いと金融緩和を続けるだろうと判断されて株価は上昇します。
ファンダメンタルを無視
催促相場というものがあります。
催促相場とは、たとえば、景気指標が良いので金融緩和を止める発言があった場合、金融緩和を続けるために、株を暴落させることです。
政府に対応させるために株を暴落させるのです。
ヘッジファンド等が売り仕掛けをします。
催促相場で急落している時に政府が対応を発表すると、そこから急反発することになります。
ファンダメンタルを無視したうごきになるので、催促相場だと認識する必要があります。
このようにファンダメンタルだけだと、かなり危ないのでテクニカルを活用する必要があります。
テクニカルとは
テクニカル分析はチャート分析という表現もします。
ファンダメンタルだけでは信頼度が低いので、テクニカル分析だけしか見ないという人もいます。
但し、テクニカル分析でしか判断していないと言いながらも、無意識かもしれませんがファンダメンタルを考慮しているケースが多いと思います。
たとえば、イベント・米雇用統計があるとすると、そこから相場が変化することがあるので、イベントは把握しておくことになります。
大局を掴むという意味でもファンダメンタルを理解しておくことが大事です。
テクニカル分析手法はたくさんありますが、イーグルフライでは一番分かりやすいと思うボリンジャーバンドで解説しています。
https://real-int.jp/articles/850/
予測が当たるアナリスト
予測が当たるアナリストがいました。
その人に「なぜあなたの予測は当たるのでしょうか?」
と聞くと、そのアナリストは、
「まずチャートを見て、今度の方向性を予測します。
そして、その方向の材料を理由にするのです。」
と回答したそうです。
その時々に、上昇材料も下落材料も両方ともありますが、テクニカルで方向を判断して、
「方向」と、その方向の「材料」を言えばよいということです。
ファンダメンタル分析に見えて実はテクニカル分析だということです。
時間分析とは
一般にいうテクニカルというと少し違う感覚もあるのですが、時間分析も、ここではテクニカルに入れておきます。
時間分析とは、一定の時間が経過すると相場が反転するポイントです。
予め反転ポイントが予測できるので、かなり有効です。
ファンダメンタルとは無関係に一定の時間が経過すると天井を付けたり、底を付けるのです。
https://real-int.jp/articles/951/
センチメントとは
センチメントという概念もあります。
センチメントとは「相場心理」です。
たとえば、ソフトバンク株が右肩上がりの時に株式分割するたびに株価は上昇しました。
ところが、ソフトバンク株価が下落トレンドになった時に株価を上げようと思って株式分割したことがあります。
結果的に、大暴落となりました。
センチメントが弱気だと何をやっても下落要因になる傾向が強いです。
同じことをしても、センチメントにより全く逆の方向に動くのです。
センチメントを把握するにはイベントがあった時に、どのように動いたかを見ることで判断できます。
この時には、どのようなチャートになっているかも合わせて見ると良いでしょう。
まとめ
ファンダメンタル、テクニカル、センチメントを合わせて判断することが大事だということが分かったと思います。
また、もっとも基本的なことは「相場についていくこと」だと理解しておいてください。
https://real-int.jp/articles/2640/