二番底 二番天井は相場を予測する秘訣
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二番底
株の動きの特徴として、底を付けて反転上昇する時には、単純に一回底を付けて上昇するのではなく二回底を付けることが多いという特徴があります。
相場の本質の基本の1つです。
次のように、下落から反転上昇しても、再度同じ価格まで下落し、そこから本当の反転が始まるのです。
二番底を確認しないと「底だと思ったら再下落」の可能性があるからです。
なぜ二番底を付けるかといえば、一回底を付けて、その底が本当の底かを確認するために、二番底を付けにいくのです。
二回目に底を割らなければ、「底堅い」「ここから反転」と判断して多くの人が買いを入れていき上昇が始まります。
昔から、株では二番底をつけてない株は怖くて買えないといわれてきました。
二番底を付けたのを確認してから買うというプロは多いです。
二番天井
二番底の反対で天井を付ける時も二回天井を形成することが多いです。
天井が本物かの確認をしにいくことになります。
ITバブルの時に、ソフトバンクが二回天井を打ったのと同じです。
https://real-int.jp/articles/2647/
日経225の現在
ここで現在の日経225のチャートを見ると二番底と二番天井を形成しているようにも見えます。
最初の天井は昔の話だと思って多くの人は無視しますが、チャートのパターンは繰り返されることが多いのです。
中央値で一旦止まることが多い
高値と安値の中央値は強い抵抗ラインになるので、一旦止まることが多いです。
日経225だと
高値 約3万9000円
安値 約7000円
中央値 約23000円
なので23000円近辺で止まりやすいのです。
実際に23000円近辺は上抜けるまでに時間がかかっていることが分かります。
高値を付けたのは1990年なので34年前も前のことですが、相場は34年前の高値も意識されます。
相場参加者が意識するということです。
このように昔の天井が意識されるということは先に書いた日経225の二番天井も意識されることになります。
相場によって常識が異なる
ここで一つ大事なことがあります。
相場の種類によってセオリーが変わるのです。
株と為替では違うということです。
株の場合には二番底や二番天井を付けることが多いのですが、為替の場合には、一回で底や天井を形成することが多いです。
為替では二回底を付けるということは通常なく、二回目は底割れすることが多いということです。
このように各相場ごとにパターンが異なるので、プロでも株から為替に移ったり、為替から株に移ると運用が下手になることがあります。
それぞれの相場で性質が異なるという理解が大切です。
株の大暴落時に大事なこと
今後、株の大暴落がきた時に、二番底を確認してから買うことが大事だということになります。
株の暴落時は、ここが底だと思って買ったら再下落ということが多いからです。
特に過去の中央値である23000~24000円近辺は一旦止まりやすいので、ここを暴落の底だと思って買う人は多いと思います。
もし、ここで買うのであれば特にストップロスは必須です。