バブルとバブル崩壊の心理 大衆心理は損をする
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相場の本質とは大衆心理を知ること
投資で利益にするには相場の本質を理解することが大事です。
相場の本質を理解するためには、
大衆心理を理解することから始めます。
大衆心理は多くの人が共通に持つ心理で、相場は大衆心理で動くからです。
大衆心理
・大衆心理は常に損をする
・大衆心理がバブル相場とバブル崩壊を生む
・欲と恐怖で相場は動く
バブルは加速する
バブル相場の特徴としてダンダン相場の上昇角度が大きくなります。
上昇角度の変化を見ると現在のバブル度合を知ることが可能です。
急角度になればなるほどバブルの終わりに近づいていくことになります。
次のチャートは現在の米ナスダック100のチャートです。
米ナスダック100 月足
大衆は急角度になるほど、買いたくなるというということでもあります。
相場は欲と恐怖で動く
相場は欲と恐怖で動きます。
上昇相場で儲けたい、損をしたくないという欲と
暴落相場では、資産が急減することで死の恐怖を覚えるのです。
こうして大衆心理になることで
「上昇に置いていかれたくない」
「損をしたくない」
と思い天井で買い
急激な下落による死の恐怖を感じ、底で売るのです。
底で売らずにずっと持っていれば良いと言う人がいますが、そもそも天井で買わなければ良いのです。
セリングクライマックスで売る
バブルが崩壊して暴落した時の最後に大きな下げがきます。
これをセリングクライマックスといいます。
人は、このセリングクライマックスで、「これ以上下げたら死んでしまう」という感覚になって売ってしまうことになります。
死の恐怖から逃れるために売るのです。
こうして人は天井で買って底で売ることになるのです。
買わないで損をしたという思考に注意
相場が上昇することで上昇する相場に置いて行かれたくない、
買わないと損をするという心理が働きます。
「買わないと損をする」
「買わなかったので損をした」
「売ってしまったので損をした」
という考え方は、とても危険な考え方であり、大衆心理の特徴です。
こちらを合わせて、お読みください。
https://real-int.jp/articles/2296/
9割の人がこれから上昇と思うと天井
バブルが進行すると周りが買っていて、これだけ儲けたという話を聞き、儲けたという本や動画が大量に世の中に出回ります。
それによって、さらに買いが集まります。
最終的には9割の人が、これから上昇と思うと天井になり、そこから暴落が始まります。
9割の人がこれから相場は上昇すると思った時には、すでに買っている人は皆買っていて後から買う人はいない状態になるからです。
そこが天井となり暴落が始まるのです。
ここで大事なことは、天井を打つと下落ではなく暴落だということです。
10年かけた上昇幅が、半年~1年で元の水準まで下落することが多いです。
実例
実際の例を知ることで疑似体験ができます。
2000年の当時ITバブルの時でした。
当時、郵貯には無料の相談窓口があり私も何度か相談員になったことがあります。
退職金で初めて株式投資を開始した方が窓口相談にきたのです。
ソフトバンクの孫さんを信じてソフトバンクの株を買ったとのことでした。
ソフトバンクの決算発表が良かったのでソフトバンク株を買ったものの買った瞬間から株価が下落しており、どうしたらよいか。」
という相談でした。
私の回答は
「二番天井を打ってから暴落すると思うので、買った価格と同じ価格近辺まで上昇すると思うので、そうしたら売りましょう」とアドバイスしました。
株は天井を二回付けてから本格的に下落することが多いからです。
実際に相場は最初の価格まで再度上昇しました、
後日、その人がまた相談を受けに来ました。
当然、手仕舞いして、そのお礼かと思ったら、何と売るのではなく反対に買い増していたのです。
二回目の相談に来た時には、まだ下落開始したばかりだったので、「今からでも売った方が良い」とお伝えしました。
おそらく売ることができずに暴落につきあった可能性が高いです。
ソフトバンクのチャートを見ると、その後大暴落です。
左側の2000年のピークがITバブルの時です。
いくらアドバイスを聞いていても、欲で買い増してしまったのです。
現在も、この株を持っていたら、この方の定年退職時が60歳だとして24年後の84歳になっても、買った価格には全然戻っていないことになります。
買った価格にこだわり、損切りできず、最後のセリングクライマックスで売ってしまったかもしれません。
いずれも大衆心理です。
大衆心理の解除方法
大衆心理がどのようなものかを理解することで自分を客観視することが可能です。
具体的には、リアルインテリジェンスの記事をしっかり読むことです。
そして、相場で一番大事なことは「相場についていく」であり、この概念があれば、こんな間違いをすることはなかったでしょう。
この記事を参考にしてください。
https://real-int.jp/articles/2640/