本日はスイスと英国の金融政策の発表に注目
本日は、SNB(スイス国立銀行、16:30)、BOE(20:00)が政策金利を発表しますが…。
前者のSNBは年に4回しか金融政策を発表しませんので、1回あたりの比重が他の中銀と比較して、どうしても大きくなります。
前回3月は主要中銀の先陣を切り25bp(0.25%)の利下げを発表していますが、本日は市場予想が割れ、政策の方向性への不透明感の台頭もあり、市場のIV(予想変動率)は上昇しています。
25bpの追加利下げと据え置きの可能性が割れています。
オプション市場が織り込むEURCHFのオーバーナイト(1日)のIVでみれば、14.65%水準、1日で約150pt程度の変動を織り込んでいます。
外貨を売り、スイスフランを買うオペレーション(実質介入)を正式に発表する等の市場観測が想定され、そうならなかった場合も含め、不確実性が急上昇しています。
スイスの場合、2015年1月に何の前触れもなく、EURCHFの1.20のフロアーを突然撤廃したり、2022年6月にように、サプライズの50bpの利上げを発表して翌日の日銀金融政策決定会合での利上げ観測からUSDJPYが約3.5円急落したりと市場は警戒しています。
後者のBOEは7/4の総選挙を前に据え置き予想、焦点は前回据え置き7票、利下げ2票だった、MPC(金融政策委員会)での票の割れ方。
据え置き票が増える可能性は低いと思いますが、利下げ票が増えた場合はポンド売りなりますので、注意しておきます。
本日はフランスではまとまったフランス国債の入札が予定されていますが、このところの混乱を背景に、月末からの選挙を前に、どこまで需要が強いか評価されると思います。
総じて円がらみのイベントは乏しい1日となりそうです。
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