自動車購入の知恵と新常識 不都合な真実
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自動車の混乱を解消する
自動車の購入はローンが良いと言われますが、それは間違っていると思います。
日本は世界で一番中古車が安い国といわれているので賢い買い方を知ると良いです。
プラグインハイブリッド車は高額ですが、助成金が100万円もあり、むしろ安いです。
最近、欧米では電気自動車・EV人気が急落し、ハイブリッド車に人気が移行し、世界中で常識が崩れてきています。
カーシェアの登場で自動車の常識が変化してきています。
ビッグモーター事件のような落とし穴もあります。
住宅の次に高い買い物とも言われる自動車についてインテリジェンスを上げていきましょう。
ローンで買うのが良い?
自動車の購入はローンより現金で買う方が良いと思います。
なぜなら
自動車ローンの金利が高いことと
日本は世界で一番中古車が安い国だからです。
さらに安価で使用できるカーシェアも普及してきたので、買わなくてもよいケースが増えてきました。
今後、自動運転が当たり前になると、マイカーという概念が無くなっていく可能性もあります。
ローンを組んで投資や事業資金に回す?
ローンで自動車を買うと、その分の資金を投資や事業に回せることがメリットという考えがありますが、これは違和感があります。
投資商品を借金して買うことはリスクですが、自動車では、同じことが平気になっているからです。
オートローンは金利が高い
車は現金で買うものと書きましたが、一般の自動車ローン金利は高く2%~10%くらいです。
金利の安い順に並べます
銀行系マイカーローン
自動車ディーラーローン
オートローン(オリコ・ジャックス等)
自動車ローンはローン支払いが終わった時に自分のものにならない契約もあるので、ご注意ください。
なお、人によっては自動車ローンがあると住宅ローンが組めなくなるケースもあります。
販売店にローン紹介料が入るローンもあるので、高い自動車をローンで売るのは大きなメリットです。
今、ディーラーで品薄の新車を購入できる条件にローンを組むことがあるケースもあります。
残価設定ローンのリスク
残価設定ローンは、月々の支払が安く、ローンも簡単に組めるとして推奨されることがありますが、リスクがあります。
残価設定ローンとは、たとえば、
200万円の価格の自動車を
3年後の中古価格を100万円に予め設定して、
最初の3年間の100万円分をローンにして
3年後に乗り換えるというものです。
toyota.jp
月々の返済が一般ローンより安くなりますが、例えば、3年間に事故を起こした場合、3年後の中古車価格は事故車として100万円の価値ではなく40万円の価値まで落ちることもあります。
その場合、3年後には、100万円-40万円=60万円の負債がある状態に陥ります。
つまり、3年後にその車を手放すには60万円を追加で支払う必要があります。
残価設定ローンは販売店が売りでも買いでも利益を出すための仕組みともいえます。
不都合な真実です。
世界で一番安い日本の中古車
日本人は新しいもの好き、新車好きなので中古車価格の下落が激しいです。
さらに日本人は自動車を丁寧に乗る人が多いので、程度の良い中古車が新車価格から大きく値崩れして売られています。
見栄えのする車を買いたい場合、高級車の中古を現金で買えばよいことになります。
一般に高級車ほど下落率が大きいです。
新車で買えなくても、1/3、1/10になった中古車を買えばよいのです。
日本は程度が良い車が安いことと、さらに円安なので、外人のバイヤーが直接、日本の業者オークションで買っていくほどです。
下取りなど売る場合も、国内だけで再販する業者より、海外にも売る業者の方が全然高く買い取るケースもあります。
日本の常識は世界の非常識です。
ちなみに、以前はIC不足で新車より中古車の方が高い時がありましたが今は、一部の車種を除いて、ほぼ通常価格に戻っています。
新車が高額になってきた
最近の新車価格が上昇しており、プリウスやノア、ボクシ-などという一般的なファミリーカーもオプションを付けると400万円を超えてきています。
400万円といえば高級車です。
最近のファミリーカーの装備は充実しているので高額であるという見方もできますが、耐久性については違いがあると思います。
高い車ほど、高級車ほど長持ちします。
ファミリーカーに400万円を出すならレクサス、クラウンや、その少し下のクラスの高級車の中古車を買った方が良いと思います。
特に、今はSUVブームなので、高級セダンの中古車価格の下落は大きいです。
価格下落が大きいとは、中古車を買う側からすれば、お買い得だということです。
ちなみに、日本ではベンツ、BMW、ボルボなど高級外車の中古車が、さらに驚くほど安いです。
しかし、メンテナンス費用が割高なので、趣味の人以外は基本お勧めできません。マニア向けです。
設計思想が異なり、日本は「壊れにくい」が基本ですが、欧米は「壊れたら修理する」が基本だからです。
また、欧米車は日本の高温多湿の環境をあまり考慮していないという事情もあります。
車の下側を見ることが大切
ほとんど全ての人は車を外装と内装を見て判断します。
しかし、実は車は車の下側の構造を見ると、しっかり作られているのか、安ものなのかが分かります。
たとえば、外観や内装は重厚で高級に見えても、下部構造が安っぽい車があります。
素人でも見比べれば差が大きいことが分かります。
そのような車は耐久性が低いです。
重厚に見えるけど車重がライバル車より極端に軽い車は注意です。
耐久性より燃費向上を優先して軽くなっている可能性があります。
外観や内装より、見えない部分が大事だということです。
本当の高級車は見えない部分もしっかり作ってあるので耐久性が高いです。
割安な中古車の車種
人気がある車は割高で人気のない車は割安なのが市場原理です。
新車を買うなら価格が下がりにくいものを買い、
中古を買うなら価格が下がったものを買うとよいことになります。
勿論、自分の好きな車に乗るのは基本としてあります。
中古車で一番割高なのは軽自動車です。
中古の軽自動車は安いだろうと皆が思って購入層が厚いからです。
次に人気なのは大衆車・ファミリーカーです。
大衆車の中古車は割高になります。
一方で、次の車種は生産台数より受注台数の多いので中古が新車より高くなるケースがあります。推奨しているわけではありません。
ランドクルーザー
アルファード
ベルファイヤー
割安なのは次の中古車です。
高級セダン 3年で半額以下
不人気車 性能は良いが売れなかった・デザインが斬新過ぎた
不人気色 日本では白が一番人気
過走行車 10万キロ越えだと特に安い
高年式車 10年越えだと特に安い
事故車は安いですが、ここでは外します。
輸出規制は各国異なり、5年以上の車は輸出がしにくくなるので、5年過ぎると日本の価格が下げやすくなります。
ちなみに、レクサスの認定中古車(CPO)は、現在、初年度登録から7年以内の車しか売らないので、8年以降は価格が下がりやすいことになります。
(新しく追加されたCPOの基準に満たないカテゴリのレクサス 東京中古車LTPOの基準は不明です。)
たとえば、高級セダンの6年落ち、7万キロくらいの車は、かなり割安で買えます。
メンテナンスがしっかりされていた車であれば、そこから10年、10万キロでも平気で乗れるでしょう。
ニコニコレンタカーは不人気色で価格の下落が大きい中古車をレンタカーとして使っています。
借りる人は色に、こだわらないので安価な不人気色の中古車を買っているのです。
距離数と年数の節目で価格が変わる
相場と同じで中古車にも節目があります。
3年、5年、10年に節目があり、節目を過ぎると価格下落が大きくなります。
そして同じ、車種、同じ年式でも距離によって価格が大きく違うケースがあります。
4万9000キロと
5万1000キロの価格差は結構大きく
4万9000キロの方が価格が高いわけですが、
2000キロの差より価格差は遥かに大きいのです。
これは、検索する人が
5万キロ以下で検索する人が多く、
5万キロを少しでも越えると検索対象外になってしまうからです。
そして5年以下で検索する人も多いので
6万キロ以内で6年以内の条件で検索して安い順番に並べると、お買い得な車が分かります。
これは車に限らず、相場と同じで人の心理を知り検索することで割安車が分かるということです。
10年10万キロ寿命は昔の話
今まで自動車は10年か10万キロが乗り換えの目安とされてきました。
一理ありますが、性能向上により、定期的にメンテナンスしていれば20年20万キロが新しい乗り換え時期ともいえます。
新車ディーラーでは言いにくいことです。
以前はエンジンのタイミングベルトが10年で交換となり、それが高額だから買い替えという概念がありました。
しかし現在は、ベルトではなく耐久性のあるチェーンが主流なので、エンジンの10万キロが寿命という常識は無くなってきています。
車の基本性能が向上する一方で、安全走行支援システムや、スマホ対応などが、どんどん進化するので、その面のフォローの方が必要になっています。
レクサスでも、車本来は全然快調なのに通信回線のG3が廃止となったために、車からレクサスのオペレーターや緊急連絡に繋げることができなくなりました。
ハイブリッドは壊れやすい?
ハイブリッド車の新車はガソリン車より高額ですが、中古車になると価格の下落率が大きいです。
なぜなら、ハイブリッド車は壊れやすいイメージや駆動用電池の交換が高額なイメージがあるからです。
①壊れやすいのか?
米国の統計だと、ガソリン車よりハイブリッド車の方が壊れにくいというデータが上がっています。
ハイブリッド車は日本車が多いので、日本車が壊れにくい結果かもしれません。
ハイブリッドでも壊れやすいものと壊れにくいものがありますが、プリウスのハイブリッド車は20万キロ、30万キロ問題なく走るものが多いです。
②駆動用バッテリーが高額なのか?
昔はハイブリッド車の駆動用電池交換は高額でしたが、現在プリウスの駆動用バッテリーの寿命は15万km~20万kmもあり、新品に交換しても18万円程度です。
中古やリビルト品(再生品)も流通しています。
clicccar.com
壊れにくい定評のハイブリッド車の中古車であれば、割安で買えることになります。
また、ハイブリッド車のメリットは燃費が良いことですが、個人的にはガソリンスタンドに行く回数が減ることが一番のメリットだと思っています。
プラグインハイブリッドの助成金
個人的にはプラグインハイブリッド車がお勧めです。
プラグインハイブリッド車は高額ですが、国や市からの助成金があるので、普通のハイブリッド車より安くなるケースもあります。
地域によって違いますが東京では100万円くらい助成金があります。
プラグインハイブリッド車は、一回の充電で80Km程度は走れます。
一戸建ての場合、自宅で充電できるので普通に使う人だとガソリンを全く使わないことも可能です。
充電代はガソリンより遥かに安いです。
自宅で太陽光発電をしていて、10年以上経過して売電ができなくなったケースだと昼間に車に充電することで、充電の電気代をゼロにすることも可能です。
売電ができなくなった太陽光パネル用の家庭用のバッテリーは200万円以上もするので家庭用バッテリーを買うよりプラグインハイブリッド車を買った方が良いという考え方ができます。
また、サバイバル時代にはAC100V 1500Wを出力するプラグインハイブリッド車が役立ちます。
コーティングの闇と新常識
車にコーティングすることが増え、10万円を超えるものもあります。
ビッグモーターでは施工していないのに施工したことになっている事例がありました。
技術がある職人のコーティングは良くても技術がない者がコーティングしたものは品質が悪く、その差は大きいです。
最近、自分でも簡単に安価に高度なコーティングできる商品「シラザン50」なども出てきているので今後、コーティングの常識が変わっていくと思います。
報道に惑わされずに本質を知る
報道では高齢者がギアを前進とバックを間違えるので高齢者の事故が多いと印象付けられていますが、実際には違います。印象操作があるようです。
2つの問題があります。
①高齢者の事故は少ない
1つは、高齢者の事故の割合が多いわけではなく、前進とバックの間違い事故も高齢者だけではないということです。
2022年、警視庁のデータによると、65歳以上の免許保有者は約23.8%で交通事故のうち、65歳以上の高齢者が加害者であったケースは約15%なので、むしろ高齢者の事故は少ないです。
②ギア構造に問題がある
高齢者がギアを間違えやすいこともあると思いますが、そもそもギア構造が
前に倒すとバック
後ろに倒すと前進
となっているものが多く、若い人でもパニックになるとギアを間違えやすいのです。
さらに、表示も次のように目で見ても瞬時に前後を判断するのが難しいです。
バック:R
前進:D
普段から「ギアの方向が感覚とは逆で前後を間違いやすい」ことを認識するだけでも、事故は減少することでしょう。
色々な部分で問題の本質がズレています。
報道やYoutube情報などを鵜呑みにしないことが大事です。