160円は魔法のような水準?
ドル円の240分足です。
シンプルですが、多くの参加者が気にしているのが半値である156.01円
仮にそこで超えても61.8%は156.99円。昨日の高値は155.95円。
自分が基本ドル円に対してbear(弱気)であれば、昨日の155.95円はshort(ショート)を追加する絶好のレベル。
もともと僕はドル円が強気であるため、動かずというか動けず。
ただ今回sequential(シーケンシャル)を筆頭に日足では調整を示唆しているindicator(インジケーター )が多いため少額short(ショート)のまま。
JP Morganのストラテジストが興味深いコメントをしているのがご紹介します。
円介入の水準、注目すべきは160円-JPモルガンのレボビッツ氏
円が対ドルで下げ幅を拡大すれば、インフレ期待の不安定化につながりかねないと、JPモルガン・インベスト・マネジメントのグローバル市場ストラテジスト、デービッド・レボビッツ氏は指摘した。
「市場は1ドル=160円が恐らく魔法のような水準だと示唆しており、それ以上弱くなるのは望ましくないと考えている」
「160円では介入の可能性を巡る臆測がさらに飛び交うことになるだろう」
Bloomberg
米系勢といえば、先週の大規模介入でのドル円の押し目も徹底的にドルを買い向い、160.00円のoption(オプション)も大量の購入したのが記憶に新しいところ。
僕も同様で介入が入っても何度もドル買いをしましたが、介入の金額が8兆円と巨額だったのが影響したのか、戻りがどうしても限定的なので、long(ロング)は少しずつ減らして、現在は少額short(ショート)に転じています。
日本語で、落合陽一さんのように「魔法のような」といわれてもピンと来ないので原文をチェックしてみましたが、ほんとにmagic levelという表現でした。
The market is signaling that 160 yen to the dollar is probably a magic level, and we don't want it to weaken any further.”
”At 160 yen, speculation about possible intervention will grow even more.”
注目されたBOEですが、金融政策は緩和開始に一歩近づいたようです。政策金利は5.25%で据え置き。
ただ利下げを支持する金融政策委員会メンバーが2人に増えたことが注目されています。
ベイリー総裁は記者会見で、数カ月内に利下げが必要になる公算が大きいとし、それが6月となる「可能性を排除しないが、既定路線でもない」とコメント。
欧州は、スイスに始まり、スウェーデン、そして、ECB、BOEを続く流れになるかに注目しています。
一方、米国株は上昇。
新規失業保険申請件数が昨年8月以来の高水準となったことを背景に、米金融当局が年内に利下げを開始できるとの見方が強まったことが要因。
S&P500は5200台を回復しています。
相変わらず値動きが激しい日経平均ですが、先物のクローズは38,430円と390円反発。
今週は39,000円を超えての推移が期待されたのですが、マーケットの思惑と相違し大きく値を下げ、一時38,000円割れ。
一部ではsell in Mayという声もあったのですが、昨日あっというまに反発。
相変わらず日経平均はボラティリティが高い。
今日の注目は東京エレクトロンの決算。半導体関連がインデックスに大きな影響を及ぼすため、本日はこの決算に注目。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観やポジションを配信しています。