介入は「相当近い」 円安・ドル高はかなり急速-古沢元財務官
元財務官の古沢満宏三井住友銀行国際金融研究所理事長は、円相場が1ドル=155円に迫る中、為替介入までの距離は相当近づいているとの認識を示した。 古沢氏は23日のインタビューで、「日米の金利差が変わらない中でも、かなり急速に円安・ドル高になっている」と指摘。
Bloomberg
ドル円マーケットは155.00円に急速に近づくものの、こうした要人からの連日のコメントで、155.00円が近いようで、遠くなかなかブレイクできず。
高値は154.88円。155.00円のバリアがあるとはいえ、マーケットも当局の介入をかなり警戒している展開。
ただ警戒しているのは、われわれ短期トレーダーのみで、長期プレイヤーは介入をあまり気にしていません。
これだけ日米金利差があると介入で仮にドル円が4-5円急落したとしても、戻って来ると想定している参加者が多数。
個人的にも、中期では、ドル円をlong(ロング)に戻したいのですが、当局がこれだけ警告コメントを発するとさすがにlong(ロング)にできず。
介入が入り、急落した局面で、タイミングをみてlong(ロング)に転じようと思っているのですがなかなか思うようにいかず。
一方、あれだけ暴落していた日経平均ですが、現時点で38,300円と38,000円台を回復しています。ただ先週の急落で、マーケットはまだ不安定であり、40,000円回復までちょっと時間がかかりそう。
現在、気を付けているのが、position量、つまりリスク管理。中期での個人的な相場感は、まず日本株買い、スイス売り、円売り、といったところ。
(細かく言えば、ゴールドやシンガポールドル円などももってますが)
これを全てキープすると期せずして、risk on positionになります。先週のように急速にrisk off相場になると、全て逆流するため、risk管理に気を使うところ。
(例えば、先週の金曜日、スイスも円もshort(ショート)にしたとすれば、eurchfは急落するし、ドル円も反落していたので流石にちょと堪えられません。)
そのため、どうしても円に関しては、中期の相場感とは相違し、円long(ロング)にしています。
現在のドル円も154.75円。介入が入れば、一気にvolatility(ボラティリティ)が上がるのですが。
position(ポジション)は変わらず。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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