SNB から ECB へ
先週の中銀イベントで個人的に注目だったのは、まず日銀。当初、この日銀を無事に通過すれば、日銀当日にドル円をlong(ロング)にしようと考えていました。
ただ事前にリークが拡大していたため、日銀前からのドル円のlong(ロング)をkeepする形。いったん151円台後半でスクエアにした後、再びドル円はlong(ロング)でkeepしています。
次に注目したのがFRBでも、RBAでもなく、SNB。自分達のグループでは、スイス国内の産業界から利下げ要請が高まっていたこともあり、SNBは利下げする可能性が高いとしていました。
ただ金利先物市場ではなぜか、28%程度の織り込み度。結果は0.25%の利下げが発表され、スイスは急落。
私にとってのSNBは他の中銀より先に動く先行指標として注目しています。今回も他の中銀に先駆けて、利下げを決行。
更にいえばSNBの利下げはECBより先駆けて利下げに踏み切ったと考えています。
SNBの次回の会合は6月20日。6月6日のECBで利下げが発表されるとSNBは想定しており、その前に利下げをしたと考えています。
実際に6月6日にECBが利下げを実施するとすれば、金利差は変わりませんので、EURCHFは売りですかというご質問を受けたのですが、6月20日のSNBでも更に追加利下げをすると考えています。
6月20日の金利先物市場での利下げ織り込み度も75%まで上がっています。結果、スイスの下落は続くと考えています。
そのため、EURCHFのlong(ロング)は継続。ちょっと警戒しているのがEURCHFの日足のsequential(シーケンシャル)。
EURCHFは2月1日からほぼ一方的に上昇しており、sequential(シーケンシャル)ではダブル13を点灯し少々買われすぎを示唆。
そのため、調整による下落は覚悟していますが、SNBが主導するスイス安は変わらないと考えているため、EURCHFのlong(ロング)は継続。
ドル円、EURCHF、日経先物、日経CALLのlong(ロング)。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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