災害からお金を守るサバイバル対策
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お金の災害対策から資産防衛までの基礎
現在の激動の時代の特徴は次の3つです。
①想定外の災害
②金融危機
③戦争
今回は①想定外の災害について解説します。
現在、日本全体で、地震、火山噴火、津波など想定外の災害のリスクが高まっています。
お金、資産、投資に対する具体的な災害対策については、ほとんど意識されていませんが、極めて大事です。
YouTubeや記事などにもない内容をまとめました。
以下のように分けて解説します。
・災害対策 被災時の緊急持ち出し
・災害対策 総括的な準備
・資産防衛
・ 実は雷対策も大事
災害対策、被災時の緊急持ち出し
まず、被災して持ち出すものについての解説です。
現金、小銭を用意
少なくても6ヶ月分の生活費を保有しておく。
小銭も多めに必要です。
キャッシュレス決済が普及し、あまり現金を持たない人が増えましたが災害時は現金以外使えないのが基本です。
売る側も現金が欲しいので現金が強いです。
停電では電子マネー系は全て使用できません。
自動販売機は、たとえ使えても Suica などでの購入などが多くなったためか、おつりの用意が少なく、たとえば150円が最高価格の場合100円を2枚入れても、釣銭不足と表示され購入できないことがあります。
10円玉も必要だということです。
Suica 、ICOCAなども用意しておくと良いです。
コピーやメモを取っておく
通帳や印鑑を紛失した人に対して、生年月日や住所などの本人確認が取れれば20万円を上限に現金が引き出せるようにしたケースがあります。
コピーやメモが必要なものは以下の通りです。
銀行支店名
口座番号
証券会社などIDやパスワード
クレジットカードの表と裏
身分証明書
保険証
自動車運転免許証
パスポート
パスポートはスマホで撮影しておくと良いです。
海外でパスポートを紛失や盗難されてもパスポート画像があれば再発行処理が早いのと同じです。
大事なものは持ち出し可能な耐火金庫
重いですが携帯可能な耐火金庫が数種類あります。
sentry 耐火保管庫など
中に入れるものは以下の通り
不動産権利証
印鑑
通帳
クレジットカード
ゴールド現物
健康保険証
身分証明
パスポート
それぞれをコピーしたもの
大容量のスマホ充電バッテリー
スマホ決済も含めてスマホに依存している社会なので、充電環境や充電しておくバッテリーを用意しておくことが大事です。
最近は、スマホ用のリチウムイオン電池で大容量のものがあります。
Anker 347 Power Bank
30W 40000mAh 900g
このクラスはスマホ約7回分の充電可能容量です。
Anker社は国内ブランドではありませんが、信頼度が高いブランドです。
ポータブル電源もあると良いです。
このタイプは無停電電源としても使えますので、無停電電源の代わりに普段から使用可能です。
Anker Solix C1000
最近の技術革新により
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
窒化ガリウム半導体
などの採用により小型軽量高出力になっています。
ソーラーパネルと接続してポータブル電源を充電することも可能です。
自動車のシガーライターから充電できるインバーターなどもあると良いです。
家屋の上に設置した太陽光パネルは災害時にAC 100Vの出力を得ることができるタイプがあるので、長い延長ケーブルがあると良いです。
避難所では目立たないように保管
避難先や避難中の自宅の盗難が多いので、目立たないように保管すると良いです。
現金などの貴重品は超地味な袋に入れておくと良いです。
災害対策 総括的な準備
ネット銀行に依存しない
実店舗がない銀行だと災害時に、すぐに引き出せないことが考えられます。
手数料の安さだけでネット銀行をメインにしないことが大事です。
カード破損は再発行しておく
銀行のカードが割れていたりすると、ATMによっては飲み込まれることがあります。
実際あったことですが普通のATMでは使えてもコンビニATMだと飲み込まれるケースがあります。
その場合、カードを取り返すのに手間と時間が必要なので、破損している場合は再発行してもらうと良いです。
通帳は時々記帳して保管
通帳レスにしない・WEBだけにしない。
銀行データが災害で喪失することはないといわれていますが想定外はあるものです。
停電でも、銀行口座がある証明になります。
資産防衛
直接災害に対処するという視点ではなく、全体的な資産防衛の視点で対策をまとめました。
ペイオフ対策
銀行破綻は金融危機だけではなく災害時にもあり得ます。
銀行が破綻しても保全されるようにするため1行1000万円以下にするか当座預金にする必要があります。
地銀は淘汰の方向です。
災害時に引き出せないことがなくても引き出しに時間がかかることがあります。
日本のFX会社は信託保全されているので1000万円以上でも保全されています。
海外FX会社で日本で登録がない業者は決して使わないこと。
そもそも違法行為なので、至急、返金依頼をすることが必要です。
株など全てストップロスを入れる
大地震等で大暴落したとしてもストップロスで損失から逃げることが可能です。
ストップロスの注文の入れ方は、各証券会社ごとに異なるので各社に確認してください。
画面を見ながら電話で聞くのが一番良いです。
ゴールドはETFに分散
避難する時にゴールド現物を大量に持って逃げるのは大変です。
貴重品であり重いため、小型で強固なキャリーも必要です。
盗難リスクも大きいので、ゴールドETFなどに分散しておくとよいです。
地震保険や火災保険に適切に入る
地震保険は評価の半分が上限です。
2つの保険会社に分けて加入したり、保険に入り過ぎても保険金は下りません。
実は雷対策も大事
ほとんど全ての人が無視しているのが雷対策です。
皆が気づかない激動の時代の想定外の災害の筆頭に雷があります。
実は現在、すでに雷の電気機器に対する被害は結構多いのです。
損害保険会社では雷被害の安価な特約がありましたが、雷の被害が多いため、現在はほとんどの保険会社が雷被害の特約を無くしたようです。
雷対策は近くで雷が発生した時に誘導雷・電線に雷サージが発生して電気機器が破壊されるものがあります。
PCや通信機器、充電器などを雷や雷サージから守るための対策です。
次のような対策があります。
①アースをしっかり付けること
②雷サージ対策タップなどを使用する
電源コンセントに差す雷サージ器が売られています。
電源タップに差し込むだけで雷サージ付きタップになります。
多くの人は準備をせずに恐れます。
恐れずにタンタンと準備をすることが大切です。
サバイバル思考が大切
災害時に大規模停電になって自動販売機が目の前にあってペットボトルの水を買いたくても買えないようなシチュエーションが考えられます。
イーグルフライの掲示板の中に、このような状況でも購入できる対策方法を書きました。
災害時にも、マインドセットは大事で、サバイバル思考は、正しいマインドセットから生まれます。
危機を乗り越える秘訣もマインドセットだといえます。
災害、投資など全ての分野でサバイバル思考が大切です。
サバイバル思考が一番必要な金融の世界
ここまでは災害対策でしたが、今、一番大事だと思っていることは金融危機に対処することです。
こちらも、合わせてお読みください。
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