来週ドル円は乱高下を繰り返す可能性
ブルームバーグに続きロイターも来週の日銀金融政策決定会合での政策据え置きの可能性を報じたこともあり、ドル買い円売りが一旦加速、USDJPYは一旦昨日高値141.95を示現しました。
その後、神田財務官より「為替市場を緊張感を持って注視」、「過度な変動は好ましくない」と伝えられ、一転反落となったものの米国時間の安値は141.23まで。
先週からですと、137.25の安値までドル売り円買いが一時進行、ファンド勢中心にかなり円買いポジションが残っていたこともあり、その後は141円台前半からは反発に転じています。
トレードポイント
先週来の「YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正観測」⇒一転して「YCC維持の公算」が報じられたことで、市場の見方は一旦リセット、元に戻ったわけですが…。
昨日発表の日本の6月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比で+3.3%、すでに発表済みの米国が+3.0%、ここまでの経緯は別として完全に逆転、おそらく格差は「拡大」でしょう。
政策金利は、-0.1%と5.0%(正確には誘導目標は5.00-5.25%)、この状態が続くわけがなく、政策修正は「いつか」だけとなりました。
昨日の報道で可能性が急低下しましたが、可能性が来週ゼロでない以上、政策修正のカードが切られた場合、余計に市場急変のリスクが高まったともいえます。
詳細は明日の週間展望に記載しますが、オプション市場はUSDJPYがここから1週間で約6円弱動くことを織り込んでいます(必ず6円動くということではありません)。
昨日、4日続伸となったUSDJPYですが、来週も再びリーク記事に翻弄され、乱高下を繰り返す可能性が高いことは十分認識しておくべきだと思います。
ポジションは現状維持。
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