米雇用統計の結果に注目
昨日の米国時間に入り発表された先週1週間の新規失業保険申請件数は、22.8万件と市場予想(20.0万件)を大幅に上回り、前回分も24.6万件に上方修正されています。
米労働省の説明では、コロナ後の統計方法に大きなひずみがあり、統計方法の改定を実施したとのことですが、データは過去にさかのぼり大幅な上方修正が発表されています。
金融市場の反応は金利低下からドル売り、USDJPYでは一時的に130.99までの反落となりましたが、この動きは続かず、急反発、昨日高値131.90を示現しています。
トレードポイント
本日は米国では3月の雇用統計が発表されますが、グッドフライデーで株式市場は終日休場、米国債も短縮取引、流動性の低下から値が飛ぶリスクを注意しておきたいところです。
昨日の新規失業保険申請件数の結果も含め、今週に入ってからの一連の米国の経済指標の結果が大幅に下振れ、本日の米雇用統計への期待値も低下しています。
予想値
失業率
3.6%(前回、3.6%)
NFP(非農業部門雇用者数)
+23.0万人、(前回、+31.1万人)
平均時給の前年比伸び率
+4.3%、(前回、+4.3%)
コロナ後の米景気拡大も完全に末期、コロナ後に労働市場から離職を余儀なくされた人は全て復職、完全雇用のなかで、前月比でのNFPはいつ減少に転じてもおかしくありません。
それがいつになるのか?それはわかりませんが、ITバブルの崩壊時には2006年6月、リーマンショック時には2007年7月に減少に転じ、おそらく今回も到来します。
ついにきたかと、かなりの驚きとして受け止められるはずですので、自分でどうトレードに反映させていけばよいのかくらいは準備しておきたいところです。
オプション市場が織り込んだオーバーナイトのボラティリティは16.09%、これと整合的なUSDJPYの値幅は2円22銭程度、今晩もそれなりに動くと思います。
ここから発表までは金融市場は結果待ち、大きな動きにはならないと思います。
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