米株の動向に注視
19日の米国株は4日続落。
米金融当局者が利上げを続ける意向を示していることから、金利先高観を嫌気して、米国債と共に値を下げた展開。
米国10年債利回り:3.59% に上昇
Nasdaq:1.5% 下落
今年有名になったMorgan Stanleyのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏によれば、業績不況が迫っていると予測。
「2008-09年に匹敵するかもしれない」とし、それが「大方の投資家が想定しているよりもはるかにひどい」株価の一段安を引き起こす可能性があると指摘しています。
Mike Wilson Turns Apocalyptic:
”The Declines For Equities Will Be Much Worse Than What Most Are Expecting”
今年FRBは過去に例を見ないほどの連続利上げを実施しているため、来年は業績不況が迫っているとの見方はうなずけるところ。
来年キウイ円がさらに続伸すると自分は考えているため、現時点で米株の動向に注視しています。ただ今年米株が暴落する中、キウイ円は10円程度上昇。
局地的にはリスクオフで売られる展開はあるものの、中期では米株とキウイ円の相関性は下がっているといえるのかも知れません。
ドル円にしても米株が暴落する中、ドル円が38円も急騰するというのは、年初には予想しづらいところだったわけですし。
視点を日足ベースに戻すと、ドル円は136円台後半に反発。
政府・日銀の共同声明改定報道により一時136.00円割れまで下落していたドル円ですが、松野官房長官が「政府日銀の共同声明の改定の方針を固めた事実はない」とコメントしたことから137.00円まで反発。
ドル円
ドル円は依然調整局面の中にあります。
今年驚愕の38円暴騰した後、11月CPIをきっかけにして高値から18円急落。その後は乱高下する中、135~138円のレンジの中に収まってきています。
その後の動きですが、133円と142円のどちらが抜けるのか判断しきれないため、動きにくいところ。
ホリデイシーズンに向けて流動性が徐々に欠けてくる中、ちょっとしたことで乱高下するようになりつつあるため、無駄にリスクをあげないように留意したいところ。
キウイ円
個人的に注目しているキウイ円ですが、13日に88.16円の高値をつけて反落。もう一段深い押し目があると想定していますが、今のところ大きく反落して来ません。
今週は中期的な動向をまとめているだけでスイングポジションはスクエアなまま。
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