価値の変化と戦いの時
写真の女性はミス・イングランドにノーメイクで決戦に残ったメリサ・ラウフさんです。
ラウフさんの言葉は「今こそ変化の時です。」
価値観の変化が始まっています。
価値観の変化ワークマン
作業着からスタートし、ユニクロより国内店舗数が多いワークマンの防水透湿素材を使用したダウンジャケット5800円(税込)が大ヒットしています。
昨年のモデルはすぐ完売しました。
workman.jp AEGIS(イージス)フュージョンダウンジャケット
デザイン的に似ている有名アウトドアブランドのノースフェイスのダウンジャケットなら10倍以上の価格です。
ノースフェイスが使っているゴアテックスより防水透湿機能は劣るもののデザイン的にも機能的も見劣りしません。
5800円(税込)
耐水圧20,000mm
浸透度5,000g/㎡/24h
ゴアテックスなどの防水性が高いジャケットやコートは寒い雨の日に大切ですが、一般のハイブランドでは防水機能は見かけません。
https://real-int.jp/articles/518/
同じワークマンで「耐久撥水ウォームジャケット」というパーカーがあります。
2900円(税込)という安価ですが耐久撥水などの機能性は高く、服としてのパターンも悪くありません。
今迄は無地か微妙な柄が多かったですが機能性が高いのでロングセラー商品でした。
ところが、今秋、突然変異のように1種類、お洒落な柄が登場しました。 (フラワーパープル)
高級ブランドのタグがついていれば10倍の価格でも売れてしまうような秀逸なデザインです。
メルカリでは定価の倍以上で転売されています。
jp.mercari.com 色はフラワーパープル
ブランド料はデザインのコストだという認識が薄れ、デザイン料としての高級ブランドが成り立たなくなる波の到来です。
もちろん二極化は進みますし、ハイブランドの中にも機能性を追求したものやスポーツとフォーマルの融合など、新しい世界観を生み出す未開拓な分野があると思います。
100円ショップでウィリアム・モリス
19世紀のイギリスではモダンデザインの父ともいわれる「ウィリアム・モリス」が優れたデザインを生み出していました。
著作権が切れたことから著作権フリーの絵画作品をスキャンして無料公開しているサイトもあります。
https://600dpi.net/tag/william-morris-full-color-patterns-and-designs/
秀逸なデザインが無料となるわけです。
このサイトを使ったか不明ですが、
「ウィリアム・モリス」の秀逸デザインの各種商品が100円ショップのセリアで人気です。もちろん100円(税別)です。
lee.hpplus.jp/
limo.media 卓上カレンダー
価格が安くてもデザインが優秀なものが登場し始めたのです。
SHEINの価格破壊
SHEIN (日本語ではシーインが正しい読み方)という中国の通販専門ブランドはユニクロ以上の売上高があると言われ、その売り上げの秘訣は品数が多いことや、デザイン性が高い安価なものがあるからです。
服だけではなく、雑貨など幅広く販売しています。
スマートフォンカバーは、各機種対応して多数の種類があり安価です。
翼柄 スマホケース 228円
イチョウビロバ プリント 額装された絵画 832円
海外通販なので消費税は不要です。
価格と価値は一致しなくなってきて価値の本質が問われる時代になっているといえます。
美の本質はノーメイク
価値の本質といえば、先日イギリスで開催された「ミス・イングランド」の決勝にノーメイクで出場した政治学を学ぶ大学生メリサ・ラウフさん20歳 がトップ5に入り話題になりました。
francetvinfo.fr
ノーメイク(スッピン)のファイナリストはコンテスト史上初です。
化粧品会社は怒っているみたいですが、考えてみれば
本質的には全員ノーメイクが基本だと思います。
化粧のうまさ(化粧のアート力)なのか何のコンテストなのか分からなくなってしまうからです。
ワシントンポストによると、メリサ・ラウフさんの決勝の最後の言葉がこちらです。
あまりにも長い間、女性は特定の容姿や行動、振る舞いを求められてきました。
今こそ変化の時です。
年齢やバックグラウンドなどに関係なく、私たちはありのままの姿で美しいのだと示すために。
確かに、価値観の変化の時です。
アートの世界も価値観が変わる
アートの世界でも価値観が将来的に変革していくのでしょう。
現代アートは斬新・革新が価値でしたが、何が良いのか不明なものも多いです。
表現方法の常識の否定の歴史はこちらに書きました。
https://real-int.jp/articles/862/
観る者にどれだけ良いものを与えられるかが価値だと思います。
つまりテクニックではなく作者の精神性の高さが価値になっていく時代が来ると思います。
作りたい作品を作ることが良いとは言えないということです。
こちらの記事も合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/1215/
唯物的な価値観が全ての問題の原点
現在、世界は「人には価値がある」と「人には価値がない」という2つの価値観の壮大な戦いになっていると思います。
社会主義
監視社会
支配層と奴隷層の二極化
グローバリズム
ファシズム
拝金主義
これらには
「人には価値がない」という価値観が根底にあり唯物的です。
ファシズムと社会主義は、本来は相容れない概念ですが価値観が同じなので親和性が高いです。
「唯物的な思考」はアカデミー(学問)・学者・政治イデオロギーの根底に潜んでいるので「人には価値がない」や「無価値観」を生み出しています。
ほとんど全ての人が自分では「人には価値がある」と思っていても、
無意識の中に「人には価値がない」「無価値観」という価値観が存在するのです。
性悪説も「人には価値がない」を意味します。
性悪説の概念は聖書由来だと思います。
聖書に書いてある内容は
人が最初に創られた時は全くの善(性善説)ですが
その後、罪をおかしたことから悪(性悪説)となります。
したがって、本来の聖書的解釈は、人はもともと善です。(性善説)
西欧的価値観で読むと性悪説になるのだと思います。
唯物的な価値観が
人類の一番の問題であり
全ての問題の原点だと知ることが
インテリジェンスの基本中の基本です。
混乱により、この2つの価値観の争いと、その本質が分からなくなっていたのです。
この記事も合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/1733/
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