RBA決定の影響
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RBAの決定の影響
RBA(豪州準備銀)はコンセンサスと相違し、0.50%ではなく0.25%の利上げ幅でした。このサプライズの発表は、今年、グローバルな株を圧迫してきた積極的な利上げの波が終わりに近い兆候とするコメントが多数。
RBAの発表は少なくとも2021年終盤から、債券市場の先行指標となっているとBloombergは指摘。
それはRBAが2011年11月にイールドカーブコントロールを断念したことで、豪国債利回りは急上昇した事がきっかけとなっているとしています。
ベル・アセット・マネジメントのネッド・ベル最高投資責任者(CIO)は「市場が金利の上限を織り込みつつある段階にきていると思う。インフレが和らぐ軌道が見え始めるだろう。それはこの日の豪中銀と同様の動きが見られることを示唆する良い兆候だ。利上げのペースは鈍化するだろう」と話した。
Bloomberg
米2年債利回りは4日、一時約8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し4.03%。3日は17bp低下だった。
豪3年債利回りは32bp低下。
豪株式市場の代表的指数であるS&P・ASX200は2020年6月以来の大幅上昇を記録。
一方、このRBAのハト派の影響は一時的だとする見方も多数。
ただ2週に渡ってのポンド危機や、クレディ・スイス危機などの噂で週明けしたマーケットで株が崩れず踏み上がっていることも確か。どの程度反発が続くのかは不透明なところですが。
クレディ・スイスの問題についてはこちらにまとめています。
https://real-int.jp/articles/1797/
ドル金利が下がったのは、国連がFRBと各国中銀へ利上げ停止要請との報道も影響している模様。
FRBや他の中央銀行に利上げ停止を要請
米ウォールストリート・ジャーナルは3日、「国際連合(UN)の補助機関である国連貿易開発会議(UNCTAD)はFRBや他の中央銀行に利上げ停止を要請」と報じた。UNCTADはFRBなどの中央銀行が利上げを続ければ、世界経済を景気後退に追い込み、その後長期の停滞に追い込むリスクがあると警告しているという。
停止するのはいいのですが、インフレはどうするんでしょうか?
もう少し検討しますが、10yearは前回の4.00%Levelがいったん高値になる可能性も。そうであれば、一転してドル売りに傾斜という展開になります。流れとしてはもう一度金利は上値を試すと思いますが。。
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