クレディ・スイス問題 まだ荒れるか
動画でも詳しく解説しています。
クレディ・スイス
スイスの大手銀行のひとつ、クレディ・スイス(credit suisse)が倒産という噂がでています。Twitterを見るとこの話題でもちきり。
クレディ・スイスは、巨額にデリバティブを扱う部門もあるのですが、もともとはスイスの無骨な商業銀行。そのため大きすぎで潰せないという面もあるのでなんともいえません。
加えていよいよ危なくなると、レパトリでスイス買いという面もでてきます。
※レパトリ(レパトリエーション・Repatriation)
外貨の資産を本国に引き上げるため、自国通貨が高くなる現象
しかし最初の挙動としてはスイス売りになる可能性があり、これで先週の金曜にスイスが売られている面もあるようです。
クレディ・スイスの株価、そしてCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)もチェックしました。
クレディ・スイス株価
クレディ・スイスCDS
株価は上場来安値を更新。CDSは2009年以来の高水準となり、マーケットの懸念が高まるのもわかります。
クレディ・スイスのCEOがコメントしたのが下記のコメント
「Credit Suisse Is at ‘Critical Moment’ as Bank Prepares for Latest Overhaul, CEO Says」
Critical Momentという言葉が強烈なイメージがありますが、これは危機というより正念場ととらえたほうがいいようです。これだけ株価もCDSも荒れる中では、実際に危機であっても、正念場としかCEOは言いようがないですよね。
クレディ・スイスの問題はまだ荒れそうですが、最終的にはスイスの金融大手UBSとの統合の話題がでてくるので、最後は落ち着きそうな形でしょうか?結果、EURCHFはショートのままにしています。
ポンドに関しては、先週の急反発は調整でしかないという意見が多数。
JPモルガンはポンドに関してはSTAY BEARISHで、もう一度1.0500割れを試すという見方。
パリティにいくという意見も変わらず多いため、もう一度ポンドを売ることも考えていますが、問題はどこまで調整で上がるのかという点。
先週ポンドが荒れる中、株価の下落に並走して下落した通貨はkiwi。ポンドやkiwiといった通貨ペアを追加することも考えていますが、ボラティリティが高いのでポジション量が問題でしょうか?
ドル円は介入金額が発表され、総じてみれば、上昇を抑えるだけの効果しかないという見方が大勢。そのとおりだと思うのですが、145円台は警戒感が強く、144円〜146円で膠着し始めているため今のところ様子見。
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今年は久しぶりに、FXの年です。
今は過去にない相場の動きが多く、さらに正しい情報が抜けていることから、報道やプロのコメントも的外れなことが多くなっています。
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今の相場の本質をキャッチアップし、来年に向けて準備しましょう。
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