個人主義はチームを破壊する
個人主義という言葉は多様な意味で使われますが、一般的には国家や社会の権威に対して個人の権利と自由を尊重することです。
個人主義は、良いものに見えますが「個人を尊重」ではなく「自己中心」の意味になりかねません。
社会が幸福になることは自分の幸福でもある、という概念でなくなることで自己中心的になりやすいのです。
特に優秀な人ほど陥りがちです。
その日が締め切りの仕事があっても定時になったら、そのまま帰宅してしまったり、チームワークを否定する態度であれば悪い結果になります。
「人は社会の一部であり、会社は使命を達成するチーム」ですが、個人主義は「自分は社会とは無関係」「会社はお金を稼ぐところ、給料がもらえればよい」になりがちです。
事務でも技術でも営業でも、それなりに仕事ができる人は多いです。
しかし、その人がチームで仕事ができる人であるとは限りません。
いくら個人が優秀であっても、チームを無視していればその成果は限定的です。
チームが上手に動くのであれば、個人の何倍もの成果をあげることができるのです。
「一頭のライオンに率いられた羊の群れは、一匹の羊に率いられたライオンの群れに勝る」
これは、ナポレオンの言葉といわれ、企業のリーダー・マネジャー研修でも引用されます。
人は、どんなに優秀であっても一人で行動すると、その力は限定的ですが、個人能力が多少低くても、一人ひとりがサーバントリーダーの考え方を理解し、コミューケーションを取り合うチームになることで、予想以上の良い成果をあげることができます。
1+1が2を超えていくのです。
使命はチームで達成することを意識する必要があります。
私たちは社会の一部なので、社会から切り離されることは富の減少です。
本記事は、この書籍からの抜粋編集です。
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