南の島の漁師・遊んで暮らすのは幸せか?
南の島のお気楽な漁師に旅人がアドバイス
南の島の田舎町。
漁師が小さな網に魚を釣ってきた。
それを見たアメリカ人の旅人と漁師との対話です。
旅人「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」
漁師「2時間くらいかな」
旅人「もっと長時間、漁をすれば、もっと魚が獲れたのに。惜しいね」
漁師「自分たち家族が食べるには、これで十分だから」
旅人「それじゃあ、余った時間は何をしているの」
漁師「ゆっくり起きて漁に出る。戻ってきたら子供たちと遊んで、女房と昼寝して。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌を歌って。こんな感じの一日だね」
旅人はまじめな顔で
「MBAを取得した人間として、君にアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
それで、余った魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。
そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら魚を卸業者に売るのはやめよう。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を納める。
その頃には君はこの小さな村を出て都市に引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
君はマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ。」
漁師「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
旅人「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
漁師「それからどうなるの」
旅人「それから? そのときは本当に凄いことになるよ」
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
漁師「それで?」
旅人「そしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、朝はゆっくり起きて、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんと昼寝して過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。素晴らしいだろう」
漁師「・・・・・今の生活と同じ・・・」
人は他人を幸せにすることで幸せを感じる
この話を聞いて、いくつもの意見があると思いますが、1つ大事な視点は使命の概念が抜けていることです。
使命は人類に与えらえた最大の富であり、幸せは使命からくるからです。
https://real-int.jp/articles/1223/
人は他人を幸せにすることで幸せを感じる生き物です。
人生には世の中を本質的に良くするという目的があります。
多くの人が遊んで暮らことに憧れますが、それは
「人生には使命はない」
「あなたには価値がない」
という意味なのです。
遊んで暮らことを目的に早くリタイヤする「FIRE」を目指す人も増えていますが、この考え方は大きな間違いだと思います。
極めて大事なことなので、これらの記事も合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/888/
https://real-int.jp/articles/842/