米 CPI 上振れの余波
米CPIは約40年ぶりの水準を更新
鎮静化するとみられた米国5月のCPI (消費者物価指数) の結果が約40年ぶりの水準を更新したことで、金融引き締めペース再拡大との見方から金利上昇、利上げ織り込みが再加速してきました。
・5月米国 消費者物価指数(前月比)1.0%(予想 0.7%・前回 0.3%)
・5月米国 消費者物価指数(前年比)8.6%(予想 8.3%・前回 8.3%)
政策金利の動向を反映する米2年債金利でみれば、コロナ後では初の3.0%の大台乗せとなる一時3.07%まで急上昇、こちらはリーマンショック前の2008年1月以来の水準です。
金利の大幅上昇を嫌気して米株3指数は寄付きからマイナスで推移し、引けまでに下げ幅を大きく拡大して引けています。
為替市場では、ドルが買われ、円は下落率では最下位(-0.01%)、それ以外の通貨にパフォーマンスで勝り、結果、リスク回避の動きからクロス円が下落しています。
CPIの後に発表された6月のミシガン大学消費者信頼感指数は50.2まで低下、統計開始以来の低水準を記録、背景は物価高からの消費者のマインド低下からです。
75bpの利上げ予想も
こうした一連の動きを経て、英系のバークレイズは大手金融機関のなかで初めて来週の6月FOMCでの75bp(0.75%)の利上げ予想を公開しています。
Countdown to FOMCでみても、6月の75bp以上の利上げ確率は23.2%まで上昇、9月の75bp以上の利上げ確率は71.9%となり、後者は市場の大勢となりつつあります。
米国の財務省から半期に1度の為替報告書が予定より2か月程度遅く公開されていますが、今回、スイスが認定基準に抵触、ただ、為替操作国認定は見送られています。
金利がよみがえり為替市場にも活気
先週金曜にかけて、一部地区連銀総裁などから9月の利上げ休止の可能性が講演等で示唆されてきましたが、市場の見方は全否定に傾いています。
米国ではコロナ後に失われた需要がここにきて回復から爆発、債券市場で権威をもつモハメド・エラリアン氏などはこうしたインフレ動向をほぼ正確に予想してきました。
FRBとすれば、景気を冷やしも過熱もしない中立金利(2.4-2.5%)になるべく早く移行したい、今は冷やさないといけないわけですから、その水準では足りず、市場はその上をみています。
世界、特に米国で金利がよみがえることで、為替市場がにわかに活気づいてきました。
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