2022 年のサプライズ
2022年のサプライズ
購読者の方から、2022年のサプライズをピックアップしてほしいという要望を頂いていたのですが、失念していたため遅ればせながら配信します。
例年イアン・ブレマーさんの予測をまずご紹介させていただくのですが、最近彼の意見も少しよっているというご指摘が多いこと、もうひとつは記事の公開に制限がかかっているものが多かったのでイアン・ブレマーさんの見方は、次のYouTubeをご視聴ください。
【世界のリスクと未来】注目!国際政治学者イアン・ブレマー氏が2022年の世界を予測!【深層NEWS】
https://www.youtube.com/watch?v=Hd0nnuk4vic
金融市場では、アメリカのインフレが高騰して、米金利が上昇し、ドル高が進む。
そして、原油やLNG(液化天然ガス)の価格があがり、AUD、CADを筆頭とする資源国通貨が上昇するというのがコンセンサス。
われわれはそうしたコンセンサスのもと、まずそれに沿ってトレードするのですが、そこから大きくハズレた時の展開も想定してトレードします。
外れたときは、サプライズとなって価格変化が大きくなるため、サプライズのほうが収益力が高いともいえます。
モルガン・スタンレーがピックアップしているサプライズをいくつかあげておきます。
①ポンド
英国の金利正常化の一時停止。
Covidの規制の強化・拡大が成長の重荷となり、BOEは2022年に正常化を一時停止する。
②キウィ
RBNZによる「連続利上げ」によって経済指標が悪化したことにより、金利を引き下げに転じマイナスにまで引き下げる。
③ユーロ
欧州でのインフレが高騰したことによりECBはタカ派に転じ、ユーロは急反騰。
④原油価格の急反落により、BOCがハト派に転じ、カナダが急落する。
個人的には、ECBがタカ派に転じるかもしれないというのは、すでにサプライズではないかも?と思っています。
イベント的には北京オリンピックあたりで、なにか大きな動きがあるかもしれないと想定しています。
どちらせよ、繰り返しになりますが、1月効果も含めるとdirectionをみせるのが10日前後になることも多いので、ファンダメンタルズ的にはあまり決めつけないようにしようと考えています。
追記*fail fast=さっさと失敗しろ!
すごく熱心に相場に取り組んでいる人にこそ多いのですが、年初のトレードがマイナスに終わるとかなりがっかりする傾向があるようです。
ただ長い一年のうちのone tradeなので気にしないことが重要だったりします。(気にすると引きずりますので。。)
以下でご紹介しているGoogleの本によると、Googleでは、誰かが失敗すると「失敗、おめでとう!」といってベルを鳴らして盛大に祝うそうです。
最初のトレードは軽くやられたほうがいいと言う程度の気持ちで肩の力を抜いていきましょう。
10% 改善するより 10 倍にするほうカンタン!?
新年になるとnew year's resolution、つまり今年の決意のようなものを考えますよね。
今年はこれだけのことを達成したい、ここを改善したいなどetc.
しかし、改善するだけだと、おのずと去年の自分の10%~20%向上するためにはどうすればいいのという発想になります。
それは確かに素晴らしいことで、そういうことを達成するために、われわれはいろいろとideaを練り計画をたてるわけです。
ただ、大きな収益の変化があるときはgame changeがあるときであり、よく取り上げますようにアベノミクスやBrexitのようなイベントがある時に達成できるわけです。
ドル円が113~115円のレンジでだらだらと動いている時に、巨大な収益をあげるのは基本むりです。
そうしたことを踏まえ、いろいろと計画を練るわけですが、Googleの最高位パートナーである平塚知真子さんという人が興味深いことをいっていたのでご紹介します。
10%改善するより10倍にするほうカンタン!?
成功の秘密といわれる 「10X (テンエックス)」。 では、前年より10%増の目標を目指すのが一般的です。 Google では吟味して算出した目標数値に、 上司が0を一つ書き足すといいます。
それが 「10X」 10 を X (かける)わけです。
10倍? そんな無茶な!と思うでしょう。
実は10%改善するより、 10倍にするほうがカンタンだと言っている人がいます。
それはアストロ・テラー氏 (彼はGoogle Glassや自動 テクノロジーを開発する Alphabet の研究機関 X の CEO)。
「何か10%ずつ改善していくアプローチを取ると、世界の人たちが参加する頭のいい人コンテストに巻き込まれてしまう。」
実際、頭のいい人たちは世界中にごまんといて、みんなものすごく努力し、結果を積み上げています。
ところが、10倍の目標を設定した途端、今までと同じ方法ではとうてい達成できないので、まったく新しい方法を考えるしか方法がなくなります。
結果、今までやったことのない方法や、まったく異業種の専門家と協力してみるなど、考えても見なかった方法を試し、発見すること、つまりコラボレーションが必要となる。
つまり、もし10倍の結果をもとめるのであれば、レバレッジをあげるという方法がありますがこれは大きく収益を減らす可能性も高めるので、たまたまいい相場が来たときのみ。
レバレッジを高めると10倍のロスの可能性もあります。
そうでない場合は、仮想通貨を少額買ってみる、どこかのサロンにはいってみる、このメルマガのオフ会に参加して同じように努力している仲間をみつけるなど、これまでと違ったアプローチを取る必要があります。
僕が時々やる日経のoptionを買うというのも少額のリスクでレバレッジをかけることでできるのでそういう可能性も高まります。
もしくは狭いレンジで徹底的にスキャルをすることも可能ですが、現在、手作業でスキャルをするのは無理でシステムを組むということが必要になります。
では自分はシステムを組むことを始めるのが楽しいことなのか?
僕や自分の近い友人はそういう発想で新しいことを考える人が多いのですが、平塚知真子さんの書籍で提案しているGoogleの発想が面白かったのでご紹介します。
(Google式10Xリモート仕事術――あなたはまだホントのGoogleを知らない-平塚-知真子)
僕もいろいろとシュミレーションしていますが、10%の収益の改善だけではなく、もっと広範囲に目標をたててみてはいかがでしょうか?
最も一番大切なのは楽しんでやることですが。
では、本年もよろしくお願いします!
西原宏一のシンプルトレードで配信された内容を抜粋しています。
シンプルトレードでは、西原宏一がもったポジション詳細を配信しています。