幸せになる秘訣
幸福度が年収と一致しない理由
平均年収以上の人は、年収の低い人よりも幸福度が高いという調査結果(注参照)があります。
当然と思う結果ですが、実は、同時に興味深い結果があります。
基本的な生活水準以下では年収に幸福度は比例するが
基本的な生活水準を超えると年収が上昇しても幸福度は上昇しにくくなる
という結果です。
基本的な衣食住の生活環境が整うと、幸福度はそれ以上高くなりにくいのです。
それでは何が幸福度を決めるかというと「他人との比較」です。
周りの人より自分の方が順調だと思うと、幸せと感じ
周りの人より自分の方が順調でないと思うと、幸せを感じなくなるのです。
自分の年収が1000万円あっても
周りの年収が1200万円あると幸せと感じません。
周りの年収が1億円だったら不幸と感じるかもしれません。
基本的な生活水準を超えたとたんに
国が国民にベイシックインカムや給付金を支給しても
本人が年収1億円を稼いだとしても
周りの人たちが自分より上だと幸福を感じないのです。
一番幸福度が低い人の特徴も分かっています。
一番幸福度が低い人とは
周りの人より良い状況の時に幸福を感じる人が圧倒的に多いのですが、その中でも幸福度の違いがあるのです。
幸福度が低い人は「お金が一番大事だと思っている人」です。
最も幸福度が低いのは「自分を認めてもらうためお金持ちになろうとする人」です。
どんなに大富豪になっても、上には上がいます。上がいることで幸福感がなくなります。
人が羨むような大富豪でも、幸せと感じない人がいる理由の1つがこれです。
承認欲求に注意
「自分を認めてもらうためお金持ちになろうとする人」の動機は自己中心的なので良い結果をもたらしません。
自分を認めてもらうためお金持ちになろうとするのは、他人の目や評価を気にすることです。
ほとんど全ての人が他人に認められたいのですが、このような承認欲求が強い人は要注意です。
特に日本人は周りの目を気にするので幸福度が低いです。
2021年の日本人の幸福度は世界で 56位でかなり低く先進国の中では最下位です。
世界の幸福度順位
47位クウェート
48位セルビア
49位エルサルバドル
50位モーリシャス
51位ラトビア
52位コロンビア
53位ハンガリー
54位タイ
55位ニカラグア
56位日本
それでは、どうすれば幸福になれるでしょうか?
自分らしく生きることが幸福度を上げる
幸せに生きるための秘訣は、
周りの人と比べるのではなく
どのように見られるかを意識するのではなく
「自分らしく生きること」です。
自分らしく生きるとは、
自分の「性格」「才能」「役割」を理解し、
これらを活かした仕事などをすることです。
特に、役割という概念は知られていないものの、仕事にも活用しやすい大事な概念です。
自分の性格・才能・役割を理解し活用した仕事は次の結果となります。
① 仕事が楽しい
② 得意なことなので成果を出しやすい
③ 自然体となる
④ 幸福度が上昇・快適
これは企業側にも次のような大きなメリットがあります。
① 社員が楽しく働く
② 社員の幸福度が上昇
③ 社員の生産性向上
これらは、働き方改革の基本であり、SDGsの基本でもあります。
いわれてみれば当たり前の基本的なことなのですが、人にとって大事な部分には混乱があり、本質的なことが分からない状況になっています。
幸せの秘訣は使命
自分の性格、才能、役割を理解し活かした仕事をすることは「使命の本質」です。
別の表現をすると本来の自分、自然体で楽しく生きることです。
日常に満足して感謝できることになり、これが幸せです。
幸せとは、どのように生きているかであり、
幸せと感じないのは使命に生きていないからなのです。
参考調査
アメリカの経済学者リチャード・イースタリン氏による高度経済成長期の日本での調査。日本の奇跡的な高度経済成長でも国民の幸福度はほとんど上昇していないという結果に。「イースタリンの幸福のパラドックス」と呼ばれる
幸せの本質を理解する関連記事
https://real-int.jp/articles/1066/
https://real-int.jp/articles/1034/
関連書籍
「ビジネスと人生に飛躍をもたらす使命の本質」(幻冬舎)
https://www.real-mission.com/amazon1/
自分の使命を知り活用する講座
MISSIONコーチングオンライン講座
https://www.my-mission.jp/
次の記事
https://real-int.jp/articles/179/