買値上ストップと売値下ストップ 利益を確保する
投資の基本は損をしないこと
投資では損をしないことが大切です。
損をしないためにストップロスがあります。
「損失を止める」のがストップロスの意味です。
ここでは基本の損失を止めるストップロスを超えて
利益を確保するためのストップロスについて解説します。
まず基本から
ポジションを持ったら必ずストップロスを入れてください。
命綱だからです。
投資で大きく損をする人はストップロスを入れていない人です。
興味深いことに、買いポジションを持つ時はストップロスを入れるものの、売りポジションを持つ人はストップを入れない傾向が強いので、ご注意ください。
資金の2%が損失となったらストップで逃げることが基本です。
逃げるが勝ちです。
逃げるのは卑怯ということはありません。
抵抗ラインがストップロスの位置
抵抗ラインは次のような仕掛けポイントです。
①ポジションを持つ
②手仕舞い・利益確定
③ストップロスを入れる
抵抗ラインとは、その価格で相場が止まったり反転するポイントです。
抵抗ラインの一般的活用方法はこちらを、お読みください。
https://real-int.jp/articles/867/
抵抗ラインで相場は天井や底を付けることになります。
この記事からポジションを持つ位置とストップロスの位置を抜き出しました。
ポジションメイクとストップロス
・抵抗ラインの上で買い
・抵抗ラインの下で売る
抵抗ラインの考え方を図で説明します。
確実に利益にするためのストップロス
ここからが確実に利益にするためのストップロスです。
買値上ストップ
買いポジションを持って相場が上昇してきたら買値の上にストップロスを移動します。
買いポジションを持った時のストップロス
上昇開始した時にストップロスを買値上に移動
売値下ストップ
売りポジションを持って相場が下落してきたら売値の下にストップロスを移動します。
売りポジションを持った時のストップロス
下落開始した時にストップロスを売値下に移動
このように、
買値上にストップを置けるようになったらストップを移動
売値下にストップを置けるようになったらストップを移動
こうしておくとストップにかかっても利益になるので、お気楽なポジションになります。
これは一般的には知られていませんが損をしないための大切な方法です。
目先の天井売りにも最適
逆張りで目先の天井売りに活用するのも良いです。
図のように目先の天井で売りポジションを持つ時に売りポジションを持った後、下落しはじめたら売値下ストップを使うことで、お気楽になります。
小さい利益になるか大きい利益になるかで、どちらにしても利益で終わるからです。
目先の底買いの時も同じで、買値上ストップを使います。
利益を伸ばすためのストップロス・トレール
積極的に利益を伸ばすストップロス活用法にトレール(トレーディングストップ)があります。
買いポジションを持ち大きく上昇してきたら、ストップロスも上げていき下落に転じたら利益確定するという手法です。
「天井からいくら下げたらロスカットする」という考え方です。
図にすると次のようになります。
黒い線がストップロスの位置の推移です。
売りポジションの場合はこれと反対です。
売りポジションを持ち大きく下落してきたら、ストップロスも下げていき、上昇に転じたら利益確定となります。
このトレール・トレーリングストップは自分で手動でストップロスを動かすだけではなく、自動で設定できる証券会社・FX会社もあります。
本記事の実践編も合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2099/
ストップロスの基本はこちらです。
https://real-int.jp/articles/547/