相場の常識の嘘 株価急落の本当の原因は「時間」
しかし、ほとんどの人には衝撃的なことだと思いますが、これは一部正しいものの、本質的には間違っています。
株価は、それまでは悪材料を無視して上昇してきたのに、突然、悪材料に反応して下落したからです。
悪材料が原因であれば、もっと早い段階で下落しているはずです。
一般の報道では上昇した時には良い材料ばかりを取り上げ、下落した時には悪い材料ばかりを取り上げるので、報道を鵜呑みにしている人には材料が相場を動かしているように見えますが、実際には全く違うロジックで動いています。
これも衝撃的なことかもしれませんが、一般に投資の勉強は投資の教科書を読み、報道を見て学ぶことを推奨されていますが、これが投資で失敗する原因です。
正しい実践的な投資インテリジェンスを身に付けることが必要です。
相場は自然の一部なので周期性があります。
一定の日数(時間)が経過すると相場が反転したり、加速することが多いです。
ファッションなどと同じで、黒が流行った次はグレーが流行り、そして次の色と、大衆心理としては一つのトレンドに飽きると次のトレンドに転換します。
同様に相場も、上昇トレンドが一定の日数経過すると市場は上昇に飽きて下落に反転、下落トレンドに入りやすくなります。
この一定の日数(時間)をカウントして次の相場の転換点を事前に予測することを時間分析といいます。
つまり、上昇トレンドから下落トレンドに転じる時も、下落トレンドから上昇トレンドに転じる時も、反転するタイミングになったことが一番の原因で、材料自体は後付で何でも良いのです。
場合によっては良い材料が出ても下落するので、材料とは無関係ということもできます。
(その時は織り込み済みと表現します)
時間分析の良いことは、事前に天井と底が分かることです。
実は、先週の株価急落も時間分析的に株価が高値を付ける時間帯にきていたのです。
時間手分析的に天井を付けやすい、つまり急落しやすいことが事前に分かっていたのです。
YouTubeでリアルインテリジェンスというチャンネルをプロ中のプロである元チーフトレーダーたちと始めました。
そこで6月3日に公開している動画で、事前に時間分析的に下落が近いことなど、チャートで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
日刊ゲンダイWEB版にも掲載