チャートの表示を工夫することも大切
アマチュアトレーダーに必要なこと
個人投資家でありながら、FX関連の書籍を多数出版している田向宏行が、10年以上前に自分がトレーディングを始めた頃に読んだら、参考になるだろうなというコラムをお届けしていきます。
新年おめでとうございます。田向宏行です。
初心者の方にFXや投資のコラムをお届けします。
レンジ攻略や現実の取引戦略については、拙著や私のtwitter(@maru3rd)をご覧頂ければと思います。
為替相場の動きは、「どの通貨ペアが動いているか」ではなく、「どの通貨が動いているか」が注目だと思っています。誰かが分析した情報ではなく、事実を知るのが大切だからです。
昨年後半からはドル売り相場だったので、ドルを売っていれば儲かりました。ドルだけが強く売られている事実から、ファンダを考えると、市場の注目が見えやすくなります。
個別の通貨ペアだけを見るのは、木を見て森を見ずと同じで、通貨の動きを見るのは大事です。そのために私は通常15ペアを表示させて、ドルストレートと、他の通貨のクロスを見れるようにしています。
チャートはMT4ですが、取引は違う会社を使う場合もあるので、その際はレートを確認する必要があります。
チャートは縦5列、横3段になっていて、左上から右への段と、左上から下への列にドルストレートが並びます。これでドルが動いているのか、他の通貨が動いているのかをまず確認できます。
次に、2段目には円ペアが並びます。左2段目のドル円から順に、ポンド円、ユーロ円、豪ドル円、キウイ円です。
3段目は主にスイスフランです。ドルスイスはドルの動きの羅針盤的に見ていますが、スイスは騙される場合もあるので取引は注意しています。左からドルスイス、ポンドスイス、ユーロスイスと、並び、ひとつあけてスイス円もあります。
縦方向は2列目がポンド、3列目がユーロ、4列目が豪ドル、、5列目がキウイ、という配置で縦方向を見ると、ポンドや、ユーロや豪ドルが動いているのか、ドルストレートの動きなのかをクロスと比較することで見えるようにしています。
私はたまたま現在15ペアを見ていますが、もっと少なくてもいいと思います。いずれにせよ、チャートの表示を工夫することが大切で、いろいろ試しながら、自分に合った設定をするのがいいのではないでしょうか。
なにより相場の動きを知るために工夫する、ということが大事な姿勢だと思います。ご興味のある方はお試しあれ。