英国とEUが通商協議で合意・東京市場は流動性低下に注意
12/25 06:54にSmartLogicFX で配信した内容から抜粋しています。
年末の移行期間終了が迫った12/24、ようやく英国とEUが通商協議で合意、英ジョンソン首相とフォンデアライエン欧州委員会委員長が会見を開き、成果を強調しています。
為替市場の反応は、“Sell the Fact”(材料出尽くし)の様相で、ポンドや欧州通貨を売り急ぐ動きが続き、GBPUSDでは欧州時間の高値1.3620より反転下落となっています。
本日のアジア市場は、欧米市場でのクリスマス休暇入りを前に、米株、米国債市場も短縮取引となります。さらに、多くの市場参加者が休暇に入っていることもあり、市場反応はいま一つとなっています。
こうしたなかで、TCMB(トルコ中銀)が政策金利を発表。市場予想を上回る2%の利上げを実施、政策金利を17%へと引き上げる満額回答以上の結果を発表しています。
すでに12月に入り発表済みのトルコの11月の消費者物価指数は14.03%で、発表後の政策金利はこの水準を上回り、実質金利(注)のプラス幅がさらに拡大してきました。
(注)目の前の金利(名目金利)-予想物価上昇率
11月上旬に対円で12.00付近まで沈んでいたTRY(トルコリラ)の安定には援軍で、おそらくこの先も底堅く推移する可能性が高いといえそうです。
トレードポイント
すでに何度も申し上げていますように、本日、世界中で開いているのは東京市場だけで、年間でも珍しい、極めて変則的な営業日をむかえることになります。
市場参加者が限られることから、既に為替市場ではスプレッドは急拡大しています。おそらく平常時の水準のスプレッドまで縮小することはないかと思います。
多くのスタッフが休暇に入っていることもあり、金融機関のディーリングルームでも人員は半分以下で、その仕事は日本の顧客の注文をさばくのみです。本日は欧州市場での取引はありませんから、東京時間の業務も17.00前後には完全に終了となります。
取引を提供する外国為替証拠金取引の業者により対応はさまざまですので、一旦ご確認の上、週明けの取引再開を待ちたいものです。上述のような背景から、現在、ポジションはありません。