Borisのコメントで「no deal Brexit」の可能性が高まる
マーケットの注目はポンド。オセアニア通貨中心に主要通貨が対ドルで上昇する中、ポンドドルは逆行し反落。要因は下記のBorisのコメントで「no deal Brexit」の可能性が高まったこと。
「EUとの関係は(通商合意のある)カナダ型よりも(通商合意のない)オーストラリア型にはるかに近い形で決着する可能性がいまや高い。協議はやめず、交渉は継続する。
しかし現在の状況から見て、オーストラリア型の選択肢に全員が備えるということが重要だろう。」ーボリス・ジョンソン
フォンデアライエン欧州委員長のコメントも否定的なトーンになってきています。
「交渉はまだ継続中だが、移行期間の終了は迫っている。」
「われわれは相互の立場を理解しているが、なお大きな開きがある。これらの問題解決のため交渉チームを直ちに再招集することで一致した。週末が終わるまでに決断する。」ーフォンデアライエン欧州委員長
個人的にはno deal Brexitの可能性が高まっていると懸念していましたが、Borisのコメントから、No deal Brexitの可能性が更に高まってきました。
ただこうした環境下でも、昨日の東京市場ではリスクアセット通貨の豪ドル円が続伸し、現在78.50円レベルまで上昇。友人によれば、昨日の東京市場で、本邦機関投資家が豪ドル円を断続的に買っていたことが要因のよう。
No deal Brexitの可能性が高まっているところで豪ドル円のまとまった買いをマーケットに投入したことに、個人的にはちょっとサプライズ。節目の77.00円をクリアに超えてきたことで自分も豪ドル円のlongをかなり考えたのですが、ポンドドルの動向が気になるため、今のところ動けないまま。現在AUDNZDのpositionのみですが、週末にかけriskをへらすことを検討中。
12/11 7:52にシンプルトレードで配信した内容の一部を掲載しています。