今の非常識な相場・ゴールド・株に対処する方法

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非常識な相場
今の相場は非常識な相場だといえます。
なぜならば、過去の常識とは次のような点で大きく異なるからです。
非常識な相場
①景気が悪いからバブルになる
②人類が初めて体験する中央銀行バブル
③歴史にないゴールド高騰
④黙示録の時代の到来
⑤米国覇権の終焉
①景気が悪いからバブルになる
今の相場は景気が良いから株価上昇してきたのではなく、景気が悪いから株価上昇・バブル相場になっていることを理解する必要があります。
世界全体が不景気で、投資したい投資先が米国のAI関連企業しかないために一極集中してきたことがバブルの原因です。
これと同様なことは2000年のITバブルの時にあっただけです。
ロシア国家破綻・アジア危機が進行しながらITバブルだけは活況だったのです。
そして、今、米国では地方銀行の信用不安が再燃しています。
地銀持ち株会社2社が融資先による不正行為を発表したことに加え、米自動車部品メーカーの破綻も相まって、景気の先行き不安が出始めています。
バイデン政権の時から米雇用統計の数字が「景気が良い方向に改ざんされてきた」ことも指摘されています。
しかし、このような景気悪化という悪材料の報道は今のバブル構造ではノイズであり、株価に悪影響をほとんど与えません。
合わせてお読みください。
大きな投資資金がバブルを創り出しているのです。
https://real-int.jp/articles/2844/
②人類が初めて体験する中央銀行バブル
現在のバブルは中央銀行バブルとAIバブルの2つのバブルです。
中央銀行バブルとは各国の中央銀行の政策によって人為的に生み出されたバブルの一種であり、通貨価値の下落による経済への打撃リスクを伴います。
中央銀行バブルは人類が初めて経験するバブルなのでプロでも気づいていない人が多いですが無視してはいけないバブルです。
一極集中のAIバブル
AIバブルはかつてのITバブルと同様で、AI分野に一極集中しています。
米国のAI株を先導していたNVIDIAの一社だけで日本のプライム市場(旧東証一部)の時価総額の約2/3という巨大さです。
巨大な投資資金をAIセクターが飲み込んでいるといえるでしょう。
NVIDIA社の時価総額:758兆円
プライム市場の時価総額:1136兆円
ゴールドの時価総額:4620兆円
③過去の歴史にないゴールド高騰
ゴールドはインフレヘッジで上昇しているだけではなく権力ヘッジで上昇しています。
つまり、世界各国の政府の政策への反発です。
ゴールドは爆上げしたものの、ゴールドの時価総額はまだまだ小さいです。
ゴールド市場は世界の巨大な投資資金が流れ込むには小さすぎるので、流入はまだ限定的です。
しかし、今後、大きな投資資金が流れ込むと、さらに大きく上昇することになります。
投資の基本は次の通りです。
平和な安定している時代は株式投資
戦争など不安定な時代はゴールド投資
今は、黙示録の時代なのでゴールド投資に集中することが大事です。
ゴールド急騰後急落
中央銀行バブルや地政学的リスクによってS&P500などの株より遥かに上昇してきたのがゴールドです。
しかも、最近のゴールドの急騰は短期の人がレバレッジ高めで参入してきたので上昇率が激しかったです。
急騰する相場は下落しますので、ゴールドも歴史的に最大の下げ幅となり、短期的に急落しました。
しかし、大きなトレンドは上昇です。
短期と長期を組み合わせて押し目でストップロスを入れて買うのが良いでしょう。
具体的な買い方はこちらを参考にしてください。
https://real-int.jp/articles/2950/
④黙示録の時代の到来
2007年6月8日から黙示録の時代に入ったと判断しています。
黙示録の時代は想定外が多発するので、相場常識も大きく変化します。
政府関係者や金融関係者のほとんど全ての人は黙示録の時代に入った認識はないので、非常識な相場に翻弄されます。
⑤米国覇権の終焉
黙示録の時代と合わせて、現在は米国覇権の終焉期なので、トランプ関税などで相場も乱高下します。
米国覇権の終焉から非常識な政策は生まれます。
非常識な政策から非常識な相場が生まれます。
その他注目点
日経225上昇
米国の巨大な投資資金の一部が日本に回ってきていることから、日経225は狂ったように上昇しています。
外資は突然、手のひら返しをします。
つまり、ある日突然、売却に転じるので、ストップロス必須です。
山が高いと谷が深くなります。
金融危機はギリギリまで延命?
過去に金融危機になりそうな局面がありましたが、国債の大量発行による現金ばらまき(中央銀行バブル)による官製相場によって金融危機を延命してきました。
米国は、利下げ余地があるので、まだバブルの延命余地はあります。
ギリギリまで延命させる可能性が高そうです。
打つ手がなくなる
利下げ余地がなくなってから金融危機が到来してバブル崩壊するとバブル崩壊後の策はないということになります。
今後の金融危機は過去最大だと判断していますが、その時には、もう打つ手がなくなっているのです。
リーマンショックの時は中国が回復に貢献しましたが、現在の中国にはその力がありません。
長期低迷の可能性があることを意味します。
過去の常識は今の非常識
黙示録の時代は過去の延長線上に未来がないので、過去の経験から離れることが必要です。
黙示録の時代は10年、20年、30年株が長期低迷、長期に買ってはいけない状況が続くかもしれません。
実際にどうなるか分かりませんが、一旦常識を全てリセットすることが大事だと思っています。
投資はプロに任せてはいけない
プロに運用を任せてはいけないことは投資の基本中の基本だと思っています。
プロに運用を任せることは投資リテラシーの欠如だともいわれています。
アナリストやファンドマネジャーが頭を使って運用するアクティブファンドやヘッジファンドが何も考えずに全部買うインデックスファンドに勝てないのは30年前から米国では常識でした。
30年も前からです。
https://real-int.jp/articles/1010/
最近はやっと日本でも認知されてきたと思っていたのですが、今、なぜかプロに運用を任せようとする人が現れています。
毎回、金融危機の時にプロは大きく損失を出すのですが、その一番の原因は金融危機が来ると思ってないからです。
特に、現在のような非常識な相場では、プロが大きな損失を出す時です。
つまり、今が最もプロに任せると危険な時です。
なぜプロが確信を持って間違えるのか?
プロが確信を持って間違える理由はプロには次の特徴があるからです。
・金融全体が「教師あり学習」に偏っている。
変化に対応できない。
過去の延長線上に未来はないことに気付かない
・黙示録の時代になったことに気付かない
新しい概念「黙示録の時代」の認識は、ほぼありません。
・間違った自信(高慢)
・認知バイアス(金融危機を認識できない)
・右肩上がり信仰・ポジショントーク
強い信仰ともいえる思考
・顧客のことは考えずハイリスクを取る
大きく利益にすれば自分の報酬が高額になりますが、
大損失を出しても自分の報酬はマイナスになりません。
非常識な相場では、プロが巨大な損失を出すことになります。
非常識な相場に対処する
ゴールドの買い方の理解と株のストップロスを入れておくことで、現在の非常識な相場の対処は可能です。
今後、黙示録の時代をサバイバルするには次の10の視点で判断していくことをお勧めします。
https://real-int.jp/articles/2968/
関連記事
https://real-int.jp/articles/2946/














