投機筋の円買いが過去最大

12日に発表になった米CPIは2月に4カ月ぶりの低い伸びにとどまり、過去数カ月にわたって停滞していたインフレ抑制に一定の進展が見られる内容となっていました。
ただマーケットが注目していたのが、投機筋の円買いが過去最大になっていたこと。何度もご紹介させていただいたように投機筋の円long(ロング)が増えていて過去最大となっています。
4日時点で13万3651枚(約1兆6700億円)と前週からおよそ4割増え、過去最大を更新したまま。これは1992年10月以来で過去最大。
ということは1ドルが70円台をつけた2008年時の超円高局面と比べてもさらに大きな円買いポジションをとっているということになります。
日足のchartを見てもドル円は売られすぎを点灯しており、通常でしたら、ドル円のshort(ショート)をスクエアにするだけでなく、ドルlong(ロング)にするところ。
ただ今回のドル円の下落が加速したのは、トランプ大統領の円安抑制コメントも影響しています。
米国が円安に不満を持っているのであれば、現在の148円という水準は中期的にはまだまだ円安水準。
では、乱高下を耐えてドル円のshort(ショート)を持っているだけでいいということになりますが、3月11日に146.54円をつけた相場が、12日にはあっというまに149.19円まで
急騰し、大方のstop loss(ストップロス)をつけてしまうのでリスク管理が難しいところ。
単純にいえば、リスクを減らして丁寧に戻りを待つということになります。
そうコメントするのは簡単ですが、いざトレードするとなかなか戻りを待つのは難しい。
日足のchartでは反発を示唆しているため、デイトレでは昨日何度もドル円をlong(ロング)にしていますが、では149円台でドル円を売れたかというとモメンタムが強かったことで、149円台は見ていたのですが、僕はそこでドル円をswing(スイング)でshort(ショート)にすることはできませんでした。
結果、ユーロドルも方針は変えていませんが、いったん持ち値のいいポジションだけ利益を確定しておきました。
ユーロドル(0.4)、EURCHF(0.3)のlong(ロング)
※通常ポジション量の表記に関しては、1.00=100万通貨。
ただ資金が100万円なら『1』は10万通貨。『0.1』なら1万通貨、『0.3』なら3万通貨。
資金が10万円なら、『1』は1万通貨、『0.3』なら3000通貨が目安になる。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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