Gold高とドル安、それでもトレンドは不透明?

今年の相場を難しくしているのがGoldの動き。Goldは今年、10%余り上昇しています。
前メルマガでご紹介させていた通り、主要通貨の年初来の動きも、対米ドルで値を上げています。
つまりGold高、ドル安。
これだけなら、どの通貨でもドルshort(ショート)でいいということになるのですが、ドル金利は高止まりしたまま。
Goldの日足も調整を示唆しています。そのためGoldmansachsがレポートしているように、「トランプ2.0=ドル高」という相場が終わったとも言い難い。
一方、ウクライナ停戦や、相互関税の動きで日足ベースでの主要通貨は狭いレンジでの乱高下に終始しているのみで、なかなかトレンドになってくれませんので、もう少し見極めたいところ。
本日のイベントとしては、RBA。
0.25%の利下げが87%程度織り込まれているため、利下げがほぼ織り込まれていると考えています。
ウクライナ停戦ですが、「ウクライナ停戦バスケットは急上昇」しており、株式トレーダーは平和が訪れると楽観視している側面もあります。
ただその時期としては、ポリマーケットによると、トランプ大統領が最初の90日以内にウクライナ戦争を終結させる確率は依然として50%未満となっています。
マーケットとしては、停戦時期が先でも決定さえしてしまえば、停戦を織り込めます。
こういう記事は自分のEURCHFのポジションにとっては都合が良く、こうした記事は多く見かけるのですが、自分のポジションにとって都合がいい記事はあまり配信しないようにしています。
一方、今週末はドイツの総選挙が控えています。
そのため、週末にかけてはリスクが上がるため週末までには、少しリスクをバランスさせたいと考えています。
今月初は「DeepSeek ショック=AIバブル」と称され実際株も一時急落したのですが、もう一週間も経てば他の報道でマーケットは神経質に動いています。
なかなか腹落ちしてリスクを上げようと思う相場が来ないのですが、そういう場合は自分が見落としている場合もあるため、もう少し検証しようと思います。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観やポジションを配信しています。
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