公開日 2024年09月16日

なぜ勉強しても買うと上がり売ると下がる

チャートを勉強すると確信を持って間違えることがあります。相場の本質を知るためにチャートを勉強していないからです。

勉強しているのに買うと下落、売ると上昇

チャート分析はテクニカル分析ともいいます。
日本でも世界に先駆けて相場予測に使われてきました。
チャートを勉強しても、なぜか買うと下落、売ると上昇になる人が多いです。

「チャートを見続けると予測ができなくなる」
「チャートを見続けると相場に飲まれる」
という記事を書きましたが、それに似ています。

ヒント

チャートを勉強しても、なぜか買うと下落、売ると上昇になる原因のヒントは次の例にあると思います。
①セミナーで聞かれたこと
私がテクニカル分析で買いだと思っているのに松島さんは売りだといい
私がテクニカル分析で売りだと思っているのに松島さんは買いだといい
しかも、いつも松島さんの方が合っているんですよ。

②昔からの会員さんから言われたこと
松島さんはイーグルフライで昔はローソク足だけで、テクニカルを表示させていないで助言されていましたよね。
実際にイーグルフライの初期の頃は、インジケーターを一切表示せずにローソク足だけで助言していました。

また、たとえば柾木さん（マーフィーさん）のテクニカル分析手法は
「使えない」という人と「凄く使える」という人に分かれます。

①テクニカルを勉強しても反対の結果になったり
②テクニカルを使わなくても分かるのは
相場の本質を理解しているかどうかだと思います。

チャートを勉強するほど間違える

チャート・テクニカルを勉強するのは良いことですが、
多くの人はチャート・テクニカルを勉強することが目的になってしまうことで
買うと下落、売ると上昇となるのです。

「チャート・テクニカルを勉強するのは相場の本質を理解するため」
「相場の本質を理解するためにチャート・テクニカルを勉強する」
という視点が、とても大事なのです。

そして一番大事なことは「大局をまず理解する」ということです。

つまり、現在、上昇トレンドなのか下落トレンドなのかの前提が一番大事です。

目的と手段の混乱

「相場の本質を理解する」という視点が抜けやすいのは過去の思考パターンの影響だと思います。

×チャート・テクニカルを知るためにチャートを勉強する
〇相場の本質を理解するためにチャート・テクニカルの勉強をする

これはチャートだけの話ではありません。

×入学試験に合格するために勉強する
〇本質を理解し、インテリジェンスを身に付けるために勉強する

投資や相場は自然の一部であり、その本質・基本的な特徴を理解するために学ぶ必要があります。
「大局をまず理解する」も相場の本質を理解することの一部です。

具体的には、
「チャートがここに来たら買い」という理解ではなく
「チャートがここにきたら市場心理はどう動くのか」
という視点が必要だということです。
実に多くの人が、この視点を持っていません。
自分中心にモノを見ているからです。

チャートの試験に合格するために勉強している人はいませんが
多くの人が「チャートの試験に合格するために勉強する」の感覚に近いのです。

相場の本質とは何か

投資で利益にするには相場の本質を理解することが大事です。
相場の本質を理解することが利益の源泉です。
これは短期でも中長期でも同じです。
それでは相場の本質とは何かとなります。
相場の本質とは、相場がどのようなロジックで動いているかということです。

どこまで上がるか・なぜか
どこまで下がるか・なぜか
などのようなことです。

相場の本質を理解する視点

相場の本質を知るためには次のようなことが見えてきます。

相場の本質に関係すること

チャートを勉強すると確信を持って間違える
大衆心理は損をする
９割の人が、これから上昇と思うと天井になり暴落が始まる
二番底・二番天井を打ってから相場のトレンドが反転する
相場が止まる抵抗ラインが存在する
ボリンジャーバンドの各ラインは抵抗ラインになる
出来高が多い価格帯は抵抗ラインになる
真空地帯・過去に取引がない価格帯はするする動く
行き過ぎる相場
やれやれ売り
買わなかったので１億円損をした
時間分析
時間調整と価格調整
セリングクライマックスで起きていること
相場についていく
ファンダメンタル・テクニカル・センチメント

そして相場の本質を理解する目的は「相場についていくため」となります。

投資で利益にするためには相場の波に乗る
相場の波に乗るとは相場についていく
相場についていくために相場の本質を理解する
相場の本質を理解するためにチャート・テクニカルを学ぶ
ということです。

投資で、大事な基本が「相場についていく」なのですが、投資家の多くはこの視点を持っていません。
変化するものに追従するという概念がないのです。
「相場についていく」は、こちらにまとめましたので、合わせてお読みください。

https://real-int.jp/articles/2640/