FXで稼ぐ人の特徴とは?利益を得る仕組みや投資スタイルを学ぼう!
「FXで毎月10万円の副収入」「FX初心者の主婦が稼いだ仕組み」など、テレビやインターネットで話題になり、FXの関連書籍などもたくさん出版されています。しかし、FXについて聞いたことはあっても実際にどうやって稼ぐのか、その方法や仕組みを知らない人も多いでしょう。
この記事では、FXについて興味があるという人に向けて、FXで稼ぐ仕組みや投資スタイル、FXで稼ぐ人の特徴、トレードルールの作り方について解説します。
この記事のポイント!
- FXで稼ぐために知っておくべき仕組み
- FXで稼ぐ人の特徴
- FXで稼ぐための投資スタイル
- FXで稼ぐためのトレードルールの作り方
FXで稼ぐには?そもそもどういう仕組みなの?
FXで稼ぐためにはまず仕組みを理解しなければなりません。着実に利益を得られるようになるために、FXとはどういうもので、どのように利益が生まれるのかをわかりやすく解説します。
FXで稼ぐ仕組み
FXとは、「外国為替証拠金取引」のことで、日本円や米ドル、ユーロ、英ポンドなどの各国の通貨を売買して、為替差益(価格差)とスワップポイント(金利差)によって利益を得られる投資商品のことをいいます。
為替差益(価格差)で稼ぐ
為替レートの動きを利用し、価格差をねらって利益を得る方法です。たとえば、為替レートが1米ドル100円のときに米ドルを買い、1米ドル110円になった時点で売るとその差額の10円が利益になります。
スワップポイント(金利差)で稼ぐ
スワップポイントとは、各通貨に定められた金利の差によって得られる利益のことです。たとえば、日本円の金利が-0.10%、トルコリラの金利が8.75%のとき、低金利の日本円を売って高金利のトルコリラを買うと、その金利差の年利8.85%がスワップポイントとして受け取れます。
FXは株式投資とは違うもの?
FXと株式投資では、まず投資対象が違います。FXは「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/米ドル」など、2つを組み合わせた通貨ペアが投資対象です。対して株式投資は株式市場に上場している企業が投資対象となります。
FXでは、さまざまな国の通貨を組み合わせた通貨 ペアに対して投資できますが、一般的に取引されている通貨ペアは米ドルやユーロ、円などの主要な通貨を組み合わせた通貨ペアに限られます。一方、株式投資は国内市場については上場している企業、4,000社以上が投資対象です。
その他の違いについてはわかりやすく表にまとめました。
為替レートが動く仕組み
為替変動のメカニズムはとても複雑ですが、為替レートが動く基本的な要因は需要(買いたい)と供給(売りたい)のバランスによって成り立っています。
たとえば、各国の政策金利や株価なども為替変動の要因の一つです。金利が高い国や株価が上昇している好景気国には、その国に投資したいと考える人が増えて通貨が買われるため、通貨高要因だと考えられます。
また、各国の政治や経済情勢も為替レートが動く要因です。世界経済に影響力のある各国政府や中央銀行などが公表する経済指標、要人発言などでも短期的に為替レートを大きく動かすことがあります。
FXで稼げる人の特徴とは?
FXを利用して、会社員が副収入を得たり、主婦が大きく稼いだり、実際にFXで稼いでいる人とはどのような人なのでしょうか。ここでは、FXで稼いでいる人たちがどのようなことをして、どのようなことを心がけているか、FXで稼げる人の特徴を挙げます。
勉強を怠らない
FXで稼ぐことは簡単ではありません。そして、稼ぎ続けることはさらに難しいことです。稼げない人の多くは、FXは簡単に稼げるものと考えて、あまり勉強せずに仕組みも理解しないままトレードを始めてしまいます。
ネットニュースなどで話題になるのは大儲けした話か大損した話ばかりで、FXは簡単に稼げるものと考えるか、損をしてしまう怖いものと考えている人が多くいるのも事実です。
しかし、その一方で稼ぎ続けている人も確実にいます。運に任せてトレードするのではなく、正しい知識や考え方を身に着け、コツコツと勉強を続ける姿勢がとても大事です。
感情のコントロールができる
FXで稼ぐためには感情のコントロールが必要不可欠です。なぜなら、「もっと儲けたい」「絶対に損をしたくない」といった欲求に対する気持ちは、不安や恐怖心などを引き起こすからです。これらのマイナスの感情に振り回されてしまうと、冷静な判断ができなくなりトレードにも影響を与えます。
たとえば、含み損を抱えていてもなかなか損切りできずに損失を拡大させてしまったり、損を取り戻そうと運に任せた賭けに出てしまったりするでしょう。根拠や自信もなく無謀なトレードを繰り返してしまいます。
FXで稼ぐ人は、冷静になることで状況を正確に判断して、根拠に基づき自信を持ってトレードしています。つまり、感情を上手にコントロールすることで、最終的に利益を出すことに成功しているのです。
長期的な視点で稼ごうとしている
FXは少ない投資で一気に稼げるというイメージを持っている人も多いですが、実は短期間で大きな利益を得ることはとても難しいことです。
FXで勝ち続けるためには、1回の取引にこだわり、損失を取り戻そうと熱くならずに、長期的な視点でコツコツと利益を積み重ねることが大事です。自分が決めたルールに従って、半ば機械的なイメージでトレードを繰り返し、トータルでプラスを目指すことで稼ぎ続けられるようになります。
そのためには、トレードをしたら記録をつけて、値動きに対して有効なトレード手法だったのか、他に良い方法はないのか、自分の手法やルールを分析して改良し、常に向上心を持ちながら勝率を上げる努力を続けて行くことが大切です。
株式投資より稼げるチャンスが多い!FXで稼ぐメリット
FXでは株式投資とは違ったメリットがいくつもあります。これらを理解しておくと、株式投資にはないFXのメリットを活かして稼ぐためのチャンスを広げることができるでしょう。ここでは、FXで稼ぐメリットを紹介します。
レバレッジをかけられる
FXの最も大きな特徴は、レバレッジをかけられることです。レバレッジを簡単に説明すると、担保として預け入れた投資資金(証拠金)以上の金額の取引が可能になることです。倍率を設定したり、証拠金をコントロールしたりすることで、元手の何倍もの金額の取引ができます。
たとえば、10万円の資金を証拠金として預け、10倍のレバレッジをかけた場合、10万円×10倍の100万円分の取引が可能となります。ただし、日本国内のFX会社では、個人口座の場合は25倍が上限です。
レバレッジは、倍率を大きくすることで利益を増やし、投資効率を上げることができますが、予想と逆の動きをした場合は同じように損失も大きくなるので注意が必要です。
少額で投資ができる
FXは少額の資金で取引できることも魅力です。最小取引単位は各FX会社によって異なりますが、国内のFX会社では、最小取引単位が1通貨~1万通貨までとなっています。ただし、1通貨から取引できるのは1社のみで、ほとんどのFX会社は1,000通貨からの取引が可能です。
たとえば、仮に1ドルが100円のときに25倍のレバレッジをかけて取引する場合、1万通貨なら4万円の証拠金が必要となります。これが1,000通貨なら10分の1の4,000円で取引が可能となります。
このように、FXは最小取引単位も小さく、レバレッジを活用することによって少額から投資をすることができます。
24時間取引ができる
FXは基本的に平日なら24時間取引が可能です。外国為替市場は世界中にあるため、日本の市場が閉まる頃にはロンドンなど海外の市場が開いています。
時差の関係で次々と取引市場が移り変わることによって、平日なら24時間取引をすることが可能です。そのため、会社員や主婦の人でも空いた時間に思う存分トレードをすることができます。
株式市場の場合は、平日の9時~11時半の前場と12時半~15時の後場が取引時間で、FXと比較すると極端に短いです。FXのほうが取引しやすく、より利益を得られる機会が多いといえます。
相場が下がっているときも利益が出せる
FXでは、価格が上がっているときも下がっているときも、利益を得られるチャンスがあります。
売買の取引でわかりやすいのは買ってから売ることです。つまり、安く買ってから価格が上がったところで高く売ることで利益を出します。しかし、FXでは、価格が下がっていくときに売ってから価格が下がったところで安く買い戻すことで、その差額も利益になるのです。
たとえば、1ドルが110円のとき、今後価格が下がると予想した場合に1万ドル(110万円分)の売りのエントリーを入れます。1ドルが100円に下がったところで1万ドル(100万円分)を買い戻せば、110万円-100万円の差額である10万円が利益になるのです。
取引手数料が安い
FXは取引手数料が安いことも魅力で、ほとんどのFX会社では取引手数料はかかりません。ただし、名目上の取引手数料は設定されてはいないものの、スプレッドが実質上の手数料と同じコストとして負担するものとなります。
スプレッドとは、買値と売値の差額のことで、この価格は完全に一致することはなく常に売値よりも買値のほうが高く設定されています。
具体的には、米ドル/円のレートが100.55円と100.56円と並んでいた場合、100.55円が売るときの価格で、100.56円が買うときの価格です。そして、この価格差の0.01円、つまり1銭がスプレッドで、実質的なコストとなるため、取引で1銭以上の利益が出なければ損となってしまいます。
FXで稼ぐための4つの投資スタイル
FXでは、主に4つの投資スタイルがあります。投資をする人によってスタイルはさまざまですが、FXで稼ぐ人は自分にあった投資スタイルで利益を上げ続けています。ここでは4つの投資スタイルの特徴を紹介します。
スキャルピング
スキャルピングとは、短期的に売買を繰り返すことで利益を得るスタイルです。1回の取引は数秒から数分で行い、何回も取引をすることで小さい利益をコツコツと積み重ねていきます。1回あたりの利幅は少ないものの、損切り幅も狭いので大きな損失を出す可能性も低く、ロスカットの危険性はほとんどありません。
しかし、勝ち負けの結果がすぐにわかるため、ギャンブル感覚になりがちで、無駄な取引を何度もしてしまう人もいます。そうならないためには冷静になり、瞬間的な判断力と集中力が必要です。
デイトレード
デイトレードとは、スキャルピングと同様に短期間での投資スタイルで、取引を翌日に持ち越さずにその日のうちに完結させる取引手法です。取引を翌日に持ち越さないため、価格の急変動によって大きな損失を出す可能性は低いです。
しかし、当日中に売買を決済する取引を繰り返すため、1回あたりの利幅はそれほど多くはありません。デイトレードは、相場急変時にも素早く対応することで損失を小さくできます。わずかな時間で取引し、その日のうちに結果がわかるため、人気のある投資スタイルです。
スイングトレード
スイングトレードとは、数日から1週間程度の期間で売買をすることで、ある程度大きな利幅を狙う手法です。
スキャルピングやデイトレードと比べて取引にかける期間が長く、常にチャートや取引画面を見ている必要がないため、比較的手軽に取引ができます。しかし、価格の急変動に対しては注意が必要です。
スイングトレードは、手間が少なく1日以上持ち続けるためスワップポイントも得ることができ、初心者にもおすすめの投資スタイルです。
長期トレード
長期トレードとは、数か月から数年の期間で売買を行う投資スタイルです。1回のトレードで得られる利幅が最も大きいスタイルですが、リスクも最も大きくなります。長くポジションを保有している間には、経済指標の発表や政治的な動きなど為替相場に大きな影響を与える事態にも遭遇しやすいため、一時的な価格の変動に耐えられるだけの資金が必要です。また、短期的な動きに惑わされず、当初のトレードプランに従う計画性や忍耐力も求められます。
長期トレードではスワップポイントで稼ぎやすいメリットもあります。保有期間が長くなるほど受け取れるスワップポイントが増えるため、金利差が大きい通貨ペアを選べば大きな利益を見込めます。ただし、価格変動や金利変動によって損失が出る可能性も想定しておきましょう。
FXで稼ぐリスクも把握しておこう!
FXで稼ぐには、取引方法や投資スタイルを勉強するだけではなく、リスクもあることを理解し、リスクに対応できるようにしておく必要があります。ここでは、FXのリスクについて述べます。
レバレッジで損失が大きくなる
レバレッジは、上手く活用できれば大きく稼げるチャンスになります。しかし、予想とは違う方向に相場が動くと、大きな損失を出す可能性もあります。つまり、レバレッジを10倍かけていると利益が出たときには10倍になりますが、損失が出たときにも10倍になるのです。
FX初心者のうちは、レバレッジを大きくかけすぎないように注意し、証拠金にも余裕をもたせておきましょう。取引に慣れてきて、勝率が上がってきたら徐々に倍率を上げていきます。
また、損切りのタイミングを逃さないように、あらかじめ損失の範囲を決めておき、必要であれば逆指値注文を出しておくことも大切です。
強制ロスカットで損失が出る
強制ロスカットとは、FX会社が定めている、含み損が一定の基準(証拠金維持率)を下回ったときに強制的にすべての取引が決済される仕組みのことです。
強制ロスカットは、預け入れた資金に対して損失の金額が大きくならないよう、投資家保護の目的で設定されています。強制ロスカットが執行されると、取引していたポジションの含み損が確定される仕組みです。
強制ロスカットを執行する証拠金維持率の基準は、50%としているFX会社もあれば、100%としている会社もあります。FX各社によって異なるため、しっかりと確認しておくことが必要です。
スワップポイントで損が出る
スワップポイントは、ポジションを持っているだけで受け取ることができるため、放置しておいてもよいと考える人もいます。しかし、各国の金利は変動するので、取引している通貨ペアの金利差が逆転する可能性もあります。そうなるとスワップポイントがマイナスになってしまい、毎日受け取っていたスワップポイントを、今度は毎日払うことになるため注意が必要です。
また、為替変動によって円に換金した際に為替差損になるリスクもあります。
初心者からFXで稼ぐには?
FXで稼ぐことができるトレーダーになるためには、段階的に成長することが必要です。ここでは、「デモトレードによる練習」「少額資金での実践トレード」「徐々に取引量を増やす」の3ステップに分けて解説します。
トレードの練習をする
テクニカル分析(チャートの分析)とファンダメンタルズ分析(経済状況や政治など為替相場に影響を与える要因の分析)の基礎を学んだ後は、デモトレードで練習してみましょう。
自分の手法でどの程度利益が出るのか検証することや、設定したルールでリスク管理ができるかなどを確かめられます。また、多くのFX会社では、実際と同じツールを使って注文方法やチャートソフトの画面設定などを確かめられます。
少額トレードから始める
FX会社によっては1,000通貨単位からトレードが始められます。たとえば、米ドル/円で1,000通貨取引するのであれば4,000円程度の証拠金があれば可能です。
少額トレードのメリットは、稼ぎたい・損失を出したくないというメンタル面の負担が少ないことです。それによりテクニカル分析やファンダメンタルズ分析によるトレードプランを完遂しやすいので、自ずと成績が向上しやすくなるでしょう。まずは少額でトレードを始め、稼ぐ感覚を身に付けることが大事です。
トレードに慣れたら取引量を増やす
少額トレードによって口座資金を増やしていけるだけの勝率とリスクリワードレシオ(勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均利率)を実現できるようになったら、取引量を増やしていきましょう。取引量を増やせば大きく稼げる可能性もあります。
ただし、いきなり取引量を増やすと心理的なプレッシャーや大金を稼ぎたい欲が大きくなることがあります。トレードスタイルが崩れてしまわないように、徐々に取引量を増やすことが大切です。
取引量を増やすには口座に資金を入金する方法もありますが、レバレッジを大きくして取引量を増やす方法もあります。特にスキャルピングやデイトレードはリスク管理がしやすいため、損失を限定する技術とルールがあればレバレッジを上げやすいことが特徴です。
FXで稼ぐために最低限知っておきたいテクニカル分析
個人投資家の多くはテクニカル分析をメインにしてトレードを行っています。FXで稼ぐためには、自分にあったテクニカル指標と手法を選び、使いこなすことが必要です。ここではテクニカル分析の基本となるレジスタンスライン(抵抗線)・サポートライン(支持線)の考え方と移動平均線、そして人気指標の一つであるボリンジャーバンドを紹介します。
レジスタンスライン・サポートライン
レジスタンスラインやサポートラインはトレンドを知るために重要な節目のことです。たとえば、直近高値はレジスタンスラインになりやすく、直近安値はサポートラインになりやすい傾向があります。
ほとんどのトレーダーはレジスタンスラインとサポートラインを事前に想定しておいて、その付近でエントリーを行う手法を取っています。サポートラインは価格が下落しているときに支持になるため、たとえば上昇相場での押し目買いの場所となり、レンジ相場や下落相場では逆張りの買いを検討できます。レジスタンスラインは価格が上昇したときに抵抗となるラインなので逆に考えましょう。
主要なレジスタンスライン・サポートラインを突破した場合には、関係が逆転しやすい特徴があることも知っておく必要があります。つまり、明確にラインがブレイクされると、レジスタンスラインはサポートラインに、サポートラインはレジスタンスラインへと変化する傾向があります。
移動平均線
移動平均線は一定期間における価格の平均値を示した指標です。細かな動きをスムージングして、大きな動きを捉えやすくするために使います。移動平均線を使った売買シグナルの一つはゴールデンクロス、デッドクロスです。
ゴールデンクロスやデッドクロスを判定するには、通常2本の移動平均線を用います。短期線が長期線を上に抜ければゴールデンクロスとなり買いシグナル発生です。逆に短期線が長期線を下に抜ければデットクロス発生で売りシグナルです。
ポジション保有後の戦略としては、たとえば価格が短期線を割ったら決済、または長期線を割ったら決済と考えられます。また、逆のクロスが発生したら決済する、あるいはドテン売買(ポジションを決済して新規で反対のポジションを取る)を行うなどの方法もあります。
ボリンジャーバンド
移動平均線をもとに、統計学的に相場の反転や保ち合いを判断できるテクニカル指標です。移動平均線で設定した期間内の値動きをもとに、価格が68.3%の確率で収まる価格の範囲を±1σのバンドで表し、95.4%の確率で収まる範囲を±2σで表しています。
ボリンジャーバンドの活用法としては、統計学的な優位性をもとに、バンド付近で内側に反転することを見越して逆張りする手法が考えられます。また、それとは逆にバンドに張り付く動き(バンドウォーク)になった際は、通常は発生しにくい状態=トレンドが発生したと考えてバンド・移動平均線の傾きの方向に順張りする手法もあります。
どちらの手法を取るかの判断に使えるのが移動平均線です。横ばいならば逆張り、傾きが大きいなら順張りを検討するのがセオリーです。また、バンドが収縮(スクイーズ)してから拡大(エキスパンション)してバンドウォークが発生した場合も順張りの優位性が高いサインです。
FXで稼ぐためのトレードルールを確立しよう!
FXで稼ぐことができるようになるためには、自分なりのトレードルールを確立することが重要です。ここでは、その要となる損切ルールやエントリー手法、通貨ペア選び、取引時間を決めることについて、それぞれ解説します。
損切りルールを決める
FXで稼ぐには、できるだけ損失を抑えることが重要です。損切りによる損失は必要経費のようなものなので、損失は小さく利益は大きくする「損小利大」がトータルで実現できていれば稼げる可能性があります。
損小利大を実現するためには、損切りポイントをあらかじめ決めておくことが最低限必要です。もし期待できる利益に比べて損切り額が大きすぎるなら、エントリーを止めることも検討しましょう。
サポートラインの少し下やレジスタンスラインの少し上など、根拠のある場所に損切りポイントを置くルール作りも重要です。損失を小さくしたいからといって自分の感覚で損切りポイントを決めてしまうと、コツコツ損失を積み上げる「損切り貧乏」になってしまいかねません。
順張り・逆張りでトレードする
トレード手法にはトレンドの方向にポジションを持つ順張りとトレンドの方向に逆らってポジションを持つ逆張りがあります。逆張りは上手くいけば天・底を捉えられ、大きな利幅が取れる可能性がありますが、初心者のうちはトレードの難易度が低い順張りがおすすめです。
順張りは、大きな流れに沿っているため、多少エントリータイミングがずれてしまっても押し目買い・戻り売り狙いの勢力が次々現れるため、勝率が高くなる傾向があります。
また、順張りには損切りまたは利益確定のポイントを引き上げやすいこともメリットです。たとえば、上昇トレンドにおいて右肩上がりの移動平均線近くで買いポジションを持てば、移動平均線に沿って決済するルールにすることで、損切りか利益確定のポイントを引き上げられます。このようなトレードを繰り返せば損小利大のトレードが実現できるでしょう。
取引通貨を絞る
トレードスタイルにあった通貨を選ぶことも重要です。スワップポイント狙いのスイングトレードや長期トレードでは、金利差の大きい通貨ペアのほうが適しています。
スキャルピングやデイトレードでは、取引量が多い通貨ペアのほうがおすすめです。その理由は「必要経費となるスプレッドが狭い」「不規則な動きが少ない」「情報が多い」の3つです。まずはユーロ/米ドル、米ドル/円などの取引から始めてはいかがでしょうか。
取引する時間帯を決める
取引量が少ない時間帯は横ばいの相場になりやすく利益を得にくい傾向があります。FXで稼ぐためには、取引が活発になり値動きがよくなる時間帯を選ぶことも大切です。
取引が活発になりやすい時間帯は、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間が始まってから2時間程度です。各証券取引所のオープンをきっかけに動きが出ることもあります。取引が活発になる時間帯を日本時間で以下に示します(※為替市場は証券取引所のように厳密な取引時間は決まっていません)。
東京時間
9:55に各金融機関がその日に提示する基準レート(TTM)が決まるため、それに向けた取引が活発化する傾向があります。
ロンドン時間
ニューヨーク時間
24時に通貨オプションの権利行使期限(オプションカット)があり、これに関係した動きが出る場合もあります。
FXで稼ぐ手法を身につければスキマ時間で副収入が得られる!
FXで稼ぐ人は、仕組みやルールをしっかりと理解し、取引手法の分析や研究などコツコツと勉強を続けながら少しずつ利益を出しています。短期的に大きく稼ぐことは難しいですが、長期的な視点で挑戦し、利益を積み重ねていくことで徐々に大きな利益を生むことができます。
自分の投資スタイルを確立して、FXで稼ぐ手法を身につければ、スキマ時間でも副収入を得られるようになるでしょう。