FXでもアウトプットが大事
アマチュアトレーダーに必要なこと
個人投資家でありながら、FX関連の書籍を多数出版している田向宏行が、10年以上前に自分がトレーディングを始めた頃に読んだら、参考になるだろうなというコラムをお届けしていきます。
何かを身につけようと思った時、大事なのはインプットとアウトプットと言われます。どんな分野でもインプットだけで実力がつくことはありません。学生時代なら、授業の後にはテストがありました。
FXの専門知識を本やメルマガで学ぶ事は大事ですが、それをすぐ実戦してもあまり上手く行きません。仕事でも新人が研修を受けた程度で一人前にはなりませんし、FXセミナーを見たからと言ってすぐに儲かるワケではないのも同じことでしょう。
そこで今回は、FXでのアウトプットに注目してみます。
アウトプットのトレーニングとしては、自分の戦略を文章にしてみてはいかがでしょうか。youtubeでもいいかもしれませんが、ダラダラ流すだけでは頭を整理するという意味では、あまり効果的とは思えませんし、限られた文字数で戦略を簡潔にアウトプットする、という意味で、ツイッターが適していると思っています。
私も相場について私のtwitter(@maru3rd))で書いていますが、限られた文字数のなかで書くことは、自分の戦略を簡潔にまとめるいい機会になっていると思います。どの通貨ペアが、どのような理由で、どれくらいの期間に、どの程度動くのか、を具体的に考えるのは、トレード・シナリオそのものです。重要なのは方向と時間です。
私はデイトレからスイングのトレーダーですし、テクニカルで相場判断しているので、当日から数日程度の動きを書いています。私のツイッターは、自分の頭の整理のために書いていて、誰かのために書いているものではありません。
さらに、1日に1本とか3本とか自分にノルマを課すことで、真剣に相場を考えることができますし、こうすることで、単に勢いでトレードしたりすることも防ぐことができると思います。
実際、私がツイッターフォローしている方の中には、メルマガ会員の個人投資家の方も何人かいらっしゃいます。だいたい私とおなじテクニカルを使っているので、私がチェックしていない通貨ペアや、私が見落としているチャートの壁などを書き込まれていることがあり、とても参考になります。
またツイッターやフェイスブックのようなSNSに相場予想を書き込むことは、コミュニケーションのきっかけにもなると思います。トレードの時間軸が合う人同士で、トレード仲間を作ることもできそうです。
デイトレの人がスキャルの人の意見を聞いても、時間軸が大きく違うとあまり参考にはなりません。自分と同じ時間軸のトレーダーを探す為にも、自分自身の時間軸をはっきりさせることが大事だと思います。自分の相場観をアウトプットすることで、FXの世界が大きく広がる可能性もありそうです。
アウトプットを実践するとことで、戦略の整理と、トレード仲間の発掘という一石二鳥が狙えるのではなでしょうか。