トレード技術を学ぶことのススメ
アマチュアトレーダーに必要なこと
個人投資家でありながら、FX関連の書籍を多数出版している田向宏行が、10年以上前に自分がトレーディングを始めた頃に読んだら、参考になるだろうなというコラムをお届けしていきます。
金融取引は年齢性別学歴経験不問!誰にでも利益を得るチャンスがある
新型コロナウィルスで世界が混乱していますが、金融機関は通常通りで、私たちトレーダーが使う金融サービスも、従来通り提供されています。
この数か月の世界の激変の中でも、トレーディングができる人はマーケットから利益を得るチャンスがある、ということです。
また株のような現物は急落時には決済のほかは何もできませんが、FXやCFDなどのデリバティブ取引では、こうした場面すらチャンスにすることができます。そして、SARS、MARSに続き、今回の新型コロナが出てきたように、今後もこうしたウィルスや急激な経済の変化は必ず起こります。
投資を学び、自分の取引技術を身につけるのに遅いことはありません。金融取引は、年齢性別学歴経験不問です。大学生でも、退職後の方でも、将来を見据えて投資を本気で学ぶ良い機会なのではないでしょうか。
私は2016年に発売した著書「臆病な人でも勝てるFX入門」でも第1章で「日本経済と心中する気があるか」として、日本株現物だけでなくFXなどを始めた方がいい旨を記述しています。日本経済だけに頼らない、会社や政府に頼らなくても済むようにトレード技術を学んでみてはいかがでしょうか。
投資に興味があり、トレーディングが楽しいと思える方は、多少時間がかかっても、必ず何かを得ることができます。だからこそ、最初は焦らず、欲張らず、将来の大勝負のために少額でレバレッジを抑えた取引をしつつ、技術を身につけるのが一番です。退場せずに続けることが投資の要と言えます。
相場が動けば利益を狙えるのがFXやCFDなどのデリバティブ市場
新型コロナウイルス感染症は、世界を変えてしまいました。世界中で同時に感染症が拡大することで、世界経済が同時に失速しています。分散投資という考え方が効かなくなるかもしれません。世界秩序のパワーバランスも変わるかもしれません。
身近なところでは、私たちの仕事の仕方も変わってきた人も多いと思います。テレワークになった人もいるでしょうし、休業や解雇のリスクが迫っている人もいるでしょう。これまで回っていた経済が突然止まったので、あらゆる業種が影響を受けます。
このようにこれまでの世の中が大きく変化するなかで、今のことろほとんど変わっていないのが金融市場です。特にFXやCFDなどのデリバティブ市場では、売りも買いもできるため、相場が動けば利益を狙えます。この点が買いしかできない株式現物とは大きく違う点です。
この業種としての金融の特殊性は、今回に限ったことではありません。金融は経済の血液といわれるように、あらゆる経済活動に不可欠なものです。だからリーマンショックのように金融システムが危機的な状況となると、世界中の中央銀行や政府が支えに動きますし、今回も、同様です。
また日本でもIT企業などが成功すると、金融関連会社を買収する例が多くあります。戦前の財閥がいずれも金融業を持っていたのも、金融が重要だからにほかなりません。
トレーディングで利益を増やし続けるのは簡単ではありませんが、どんな場面でも生き残りやすい分野に関わっておくことは、とても重要なことなので、少しずつ地道に続けることが大事なのではないかと思っています。