金融危機はまだ終わっていない…資産はゴールドにシフトを
金融危機による金融機関・企業などのダメージを中央銀行が肩代わりしたことで、いったん危機から抜け出しました。
日銀は株価を上げるため日経225ETF(上場投資信託)を大量に買ったことで、多くの東証1部上場企業の大株主になっている状態です。
これは企業の国営化であり、資本主義から共産主義になっているようなものです。
また、日銀は買うことを禁止されている国債も買っていますが、持っている株や国債を売ると暴落するので売ることができません。
最終的に、危機を肩代わりして支えてきた中央銀行が立ち行かなくなりそうです。
現在、マイナス金利という異常事態が続いていますが、金利が上昇開始すると景気対策がほとんど出来なくなるため、政府は手が付けられなくなるからです。
中央銀行が今回のようなバブルをつくることは人類が体験したことがないので今後の予測が難しく、波動的にもバブルの最後の上昇は短期で終わるか、それとも比較的長く続くかは分からないといわれています。
今まで金融危機が再燃しそうな局面を乗り越えてきましたが、どこかでバブル崩壊することになり、その時はリーマン・ショック以上のダメージになる可能性が高いと判断しています。
資産はゴールドにシフトする
いつ金融危機が再燃してもいいように株やドル円(為替)は、「長期は目先の天井で売りポジションを持つ」「短期は押し目買い」がよいと判断しています(ストップロスは必須)。
また、中央銀行の信認がなくなっていく時には、金(ゴールド)が上昇するので金はお勧めです。
すでに富裕層は株から金に資産をシフトしているようです。
金融危機再燃となると、いったん金も下落するものの、真っ先に上昇すると判断しています。
また、リーマン・ショック以前から資産の半分は金で持つようにお勧めしてきましたが、すでに金は当時の倍以上になっています。
激動はチャンスという認識が大切です。
恐れは大衆心理となり損失を生むので、投資で大事なことは「恐れない」「暴落で利益にする」です。
激動の時代は知恵を得て準備していた人に富が移動する時です。
激動で富をなくすのではなく富を増やす人になりましょう。
日刊ゲンダイWEB版にも掲載