ドル高調整の1日 PCEデフレーターの結果に注目

昨日の為替市場は月末、四半期末(日本では半期末も)を控え、東京時間の朝からこれまでのドル買いの調整が入り始め、ドルは朝の水準から終日値を下げる展開が続きました。
米国時間に入り発表された先週1週間の新規失業保険申請件数は20.4万件(予想21.5万件)と市場予想を下回り、労働市場の堅調さが確認された一方で、
同時刻に発表されたQ2(4-6月期)のGDP改定値は、個人消費の伸びが速報値の前期比年率+1.7%から+0.8%に大幅に下方修正と強弱入り混じる結果となっています。
今週相次ぐ米国債の入札ですが、午後に実施された370億ドルの7年債の入札は応札倍率で2.465倍にとどまり、前月の2.663倍や6か月平均の2.536を下回る低調な結果で終えています。
しかし、終日金利の低下は続きドルは一段安、USDJPYは東京時間の高値149.62から149.15までの反落、EURUSDは安値1.0491か1.0578までの反発となっています。
トレードポイント
ドル買いの調整ですが、9/27がスポ末だったこともあり、反動がでている可能性もありますが、月末・四半期末を控えていること、さらに米国の政府機関閉鎖の可能性が迫っていることも1つの理由でしょう。
政府閉鎖は要は新年度入りを前に、予算の成立が見通せないことが理由で、あくまでメインシナリオは早期成立⇒正常化です。
しかし、成立が長引くと支払いができないわけですので、一定程度のGDPの押し下げ要因、当然ながら長期化すれば影響は各所に及びます。
今回場合、10/6の雇用統計、10/12のCPIの発表が延期される可能性もあり、データがそろわず、金融政策の発表にも影響がでます。
本日はFRBが最重要視する物価指標である8月のコアPCEデフレーターが発表予定ですが、市場予想は以下の通り。
8月米国
コアPCEデフレーター(前月比)(予想+0.2%・前回+0.2%)
8月米国
コアPCEデフレーター(前年比)(予想+3.9%・前回+4.2%)
上述の背景もあり、ポジションは来週に持ち越さず、本日中に決済する方向でいきます。
やや変数なのは本日の東京仲値、今年の3月末のようなベットはしない方針。
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