今週最大の注目はFOMC

今週の展望
今週の最大の注目はFOMC
今週最大の注目はFOMC(1/31-2/1)、日本時間では2/2の未明に金融政策を発表後にFRBパウエル議長が定例の記者会見にのぞみます。
この会合では25bp(0.25%)の利上げがほぼ確実(Countdown to FOMCでは98.4%)、焦点は声明文の内容、ターミナルレートの水準、パウエル議長の姿勢の変化等でしょう。
まず、隣国のBOC(カナダ中銀)が先週、利上げの打ち止めを発表、米国もあと2回の利上げは既定路線、ただ、物価の沈静化を考慮すると3回は微妙な情勢となってきました。
これまでの声明文では「継続的な利上げが適切」としてきましたが、これを「継続的な利上げを検討」または「継続的な利上げが終了に近づく」などに変更する可能性があります。
パウエル議長はこれまでの会見のなかでは、資源価格、家賃等はピークアウトしているとしましたが、労働コストがからむサービス価格の高止まりを懸念していました。
いずれにしても、この先の3月、または5月にはこれまでの利上げの累積効果を見守る段階として利上げの打ち止めに動くのは確実でしょう。
今回の会合ではそうした地ならしをしてくるのか?
この辺に焦点が当たります。
BOEとECBの金融政策発表も間近
BOE(イングランド銀行)とECB(欧州中央銀)が2/2に金融政策を発表します。
前者のBOEは2、5、8、11月の各会合ではGDPやCPIの見通しを公表する金融政策レポート(旧四半期インフレレポート)を出す重要会合ですから、必然的に注目度は高くなります。
1/18に発表された英国の12月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比では+10.5%と依然2桁の高い伸びが続き、鈍化が鮮明な米国とは事情が異なります。
前回12月のBOEの会合では11月の75bpから減速する50bpの利上げを決定、問題は票の割れ方で50bp⇒6名、75bp⇒1名、据え置き⇒2名と大きく割れました。
インフレの高止まりを考慮すれば50bpが予想の中心、据え置きの票はおそらく2名で確定的、25bpの利上げに終わり、ポンド売りとなるのがリスクシナリオとしておきます。
後者のECBは50bpの利上げが確定的、ECBラガルド総裁のこれまでの講演等を踏まえれば3月の50bpも既定路線、その先は25bpに減速でしょうが、ターミナルレートがみえてきません。
こちらも声明文の内容やラガルド総裁の会見次第だと思います。
今週は経済指標の発表が多数
さらに今週は、ISM製造業景気指数、ISM非製造業景気指数、米国の1月の雇用統計に加え、日銀が1/31の共通担保資金供給オペも通告しており変数は沢山あります。
1つの金融政策の発表などでできた流れは、次の経済指標の発表などで一気に反転する可能性が十分にあります。
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