5 月末ロンドン仲値プレビュー

5月の株式市場は米国の急速な引き締め観測、この先の景気減速、さらに相対的な割高感も手伝い、下旬まで軟調推移が続きました。
ナスダックが瞬間風速で昨年の史上最高値から-31.9%の史上最速の下落、ダウは先々週まで8週連続安、後者は統計をさかのぼる1932年以来の下げと記録ずくめの月となりました。
為替市場では、米国の利上げの織り込みの縮小や金利の低下から、特にこの2週間ほどはドル安が進んでいます。
月末最終営業日5/31、ロンドン午後4時(東京時間24時)の仲値(通称、WMRフィクシング)に向けた通貨のリバランス等を、少し考えてみたいと思います。
ロンドン仲値のイメージはこちら動画から
https://www.youtube.com/watch?v=YIsa_J6XZZs
先月末の最終営業日の引けから、ここまでの株価は指数先物を含め14:40現在、為替市場でも同時刻の数値を採用、主要4通貨間のパフォーマンスでも比較します。
日経平均、+2.01%
独ダックス、+2.58%
英FTSE、+0.53%
米ダウ、+0.71%
米ナスダック、-1.65%
EURUSD、+2.74%
USDJPY、-2.02%
GBPUSD、+0.59%
グローバルで株価の下落を主導した米株が下げ幅を大幅に縮小、ダウは先週、週間で1951ドル戻したこともあり、月初からは上昇に転じています。ただ、為替市場ではドル安が進み、ドル建ての米株の時価総額の減少が目立ちます。
毎月のことですが、主役となるグローバルの機関投資家がどの様に「地域間」の優劣のリバランスを持ち込むかです。
いつもながら、
(1)『目減りの大きい地域を目減りの小さい地域が埋める』、または
(2)『全体の時価総額の伸びが小さい地域を大きい地域から平準化することでリバランス(調整)する』となります。
今月の場合は(1)。為替市場で発生する可能性があるのは「ドル買い」。
ただ、今月の場合は扱いが難しく、本日は米国市場がメモリアルデーの祝祭日であることを踏まえると、明日5/31に持ち越されるか、すでに先週5/27に一部出ていたか。
5/27のロンドン仲値に向けて、ドル買いの資金フローが発生していたのはこの現れかもしれません。最終決定要因は、いつも申し上げている通り、グローバルの機関投資家の内部の新規または解約等の資金フローに大きく左右されることになります。
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