リスクオフのユーロ円 向かう先
ユーロ円(週足) 値幅 サイクル分析
●ユーロ円は、18年2月高値137.50から、
12.91/14.62/13.14の三段下げで114.36(20年5月)まで下げ。
●ここからの反騰は、
12.71/12.53の二段上げで134.12(21年6月)まで上げた後、
20年5月からの上昇チヤネル下辺で下値を止められ持合いを形成していたが、
ウクライナ危機を背景とするユーロ急落により、
チヤネル下辺(下値支持線)を割り込み、
124.36(3/7)まで急落して、一旦下げ止まっている。
●124円台-125円台は、200週移動平均の125.47、および、
124.24(20年5月安値114.36からの上げに対する50%押し)等が重なる下値抵抗ゾーン。
仮に、「125.47-124.24」の下値抵抗ゾーンで下げ止まり、
早期に、先週の急落の高値129.78(2/28)を切り返し130円に乗せてくれば、
この下げが一過性のオーバーシュートなってレンジ引き戻しとなるが、
124円を明確に割り込んでくると、
次なるポイントの、121.90 (同61.8%押し)から
「119.44-121.21」(下げ一相場「12.91-14.62」の下値めど)が重なる
「121.90-119.44」に向け下値余地が拡大する。
●時間面では、
ユーロ円は、週足サイクルとして、18年以降、
2つの34-39週(8ヶ月)サイクルからなる
67-76週(1年4-5ヶ月)サイクルが重要な天底を形成。
●今回も、5/27高値134.06から38週目の2/10(133.15)が
8ヶ月サイクルの重要転換週となって下げに転じてきたが、
この時間構成が有効なら、2/10を起点とするこの下げは、
次なる1年4-5ヶ月サイクルボトムの5月/6月まで
下値余地を残していることになる。
●ウクライナ危機および日米株価下落による
リスクオフのユーロ円の下げは、124円台で下げ一服となるか、
5月/6月に向け、119円台―121円台に向けた更なる値幅調整に向かうか、
124円―130円の攻防に要注目。
2022/3/9のメルマガ「シンプルトレードPLUS」より抜粋しています。
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